自給作物の楽しい調理

 食の安全がいろいろ問題になります。問題になって改めてそんな流通過程であったのかとか、そんな製造方法だったのかと認識する有様です。
 1960年代に、「天ぷらそばで国産はネギと水だけだ」などといわれていたのですから、それから半世紀も経た今は、我々の食の行程はさらに複雑なものになっているのでしょう。
 しかし自耕園の食べ物は、地産地消とか、身土不二とか、旬のものを食べるとかは、言うまでもないことです。さらに安全・安心も、当たり前のことです。
 自耕園の食べ物は、「最高のおいしいもの」を得るのが目標です。流通も荷造りも不要、その植物体が最も美味しい素材状態のものを収穫した食べ物です。
 それにイチジクやビワなどのように、流通させると痛みやすいものもありますが、鳥などに横取りされなければ、木からとって口に入れることができます。
 世界の民族で、日本のように永いあいだ同じ地域に定着して、自給自足の食文化をきづいた国はないことでしょう。日本にはそれだけ豊かで自慢できる食文明があり、国際的にも評価されるようになりました。
 ご馳走は、「おん駆け走る」と書きます.。今は世界中の食材が、企業の流通加工ブラックボックスを通って供給されます。
 でも種を播くところから手作りの食材には、安全で新鮮で完熟した美味しさがあります。味や香りは伝えられませんが、工夫された食の楽しさやアイデァをご紹介しましょう。。
   ミョウガの収穫
 今年もミョウガがたくさん出始めた。こんなに盥一杯が、数日おきに収穫できる。ミョウガは日本古来の野菜なので、風土になじんでいるのだろう。
 これまでは、暑い盛りに薮蚊に刺されながら収穫するので、余り採らなかった。ところがスーパーで売っているのを見ると、3個で200円近い値がしている。
 これを見ているとがぜん値打ちがあるような気がした。そこで根気よく採ることになって、だれかれとなく、さし上げている。
 梅酢につけておくだけで、結構惜しげなしに食べられる。フキノトウやミョウガなど、作物の花にあたる野菜は、採ってやるほど良い。売っているのは相当管理して、花の咲く前に収穫しているのだろうが、自家製は黄色い花が咲いて目立つのを収穫するので、チョッと値打ちが下がる。
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