スープの美味さに感激  これまで野菜スープは、お湯の中でキャベツなど野菜をゆっくり煮出して、その味を楽しんでいた。 
 それもいいのだが、すっかり素材の味を引き出して、思いもよらない美味しいスープに感激している。
 もっとあるのだが差当たり3つ紹介しよう。
 コーンスープはもちろん食堂などで食べたことはある。だからその味も色もわかっているし、口をつけるまで特にどうということはなかった。
 ところがぜんぜん違うまろやかで適度な甘味があり、その思いもよらない美味しさに驚いた。
 それからあわてて写真を撮ったので、スプーンでひと掬いした後であり、ちょっと形が乱れている。
 しかもその素材のトウモロコシは、右端のよりひどい見るも哀れな歯抜けの貧弱極まりないものなのだ。
 春種を蒔く時に、早く食べられるように苗も買って植えたものが、わずかに早く粒が膨らんだ。それは左の種から育ったものより、不ぞろいの少しの粒しかつけなかった。
 ジャガイモのスープは初めてだ。それがジャガイモといわれなければ、わからなかったろう。裏ごしをしたりたまねぎを加えたり、水でぬめりを洗わないようにするなど、いろいろ工夫があるらしい。
 それにしてもすっかりこの味にほれ込んでしまった。ほかでも述べたように、この土地は重粘土で地元の人も根菜が美味いことは、よく知っている。
 だから掘りたての芋をゆでただけでも、結構おいしてのだ。この紅い芋は白樫で久門さんが天地農場をやっているとき、植え付ける種を3個ほど貰ってきたのが増えたものだ。
 わずかに黄色く粘りもある肉質で、強いため増えてきた。光線に当たっても青くならず、取りこぼしの種から育ってもいいものが採れる。アンデスというのだろうか。
 いわずと知れたモロヘイヤのスープである。ただこれまでおひたしでしか食べたことはなかった。
 エジプトではスープでしか食べないということなので、スープを作ってもらった。まずいわけでもなく、慣れればとにかく体にいい成分がふんだんにあるのだという。
 ただちょっと期待はずれで、なじみにくい感じがする。だいぶ薄めたとはいえ、自然薯をすりおろしたように強い粘りと、青臭さもある。
 関西では食べたことのなかった納豆も、体にいいということから相当食べるようになってきた。モロヘイヤそのものも、栽培し始めたのは10年位前からだろうか。
 同じようにこのスープも栄養食品としては、ものすごい価値があるのかもしれない。モロヘイヤのおひたしもそんなに美味いものでもないのだ。