夏でも食べられるコゴミ
 コゴミは春の山菜として利用されている。癖のない味で、わずかなぬめりがあり、適度な歯ごたえがあっておひたしにしても、てんぷらにしても美味しい。
 野菜売り場では季節が過ぎると見られなくなってしまうのだが、畠の片隅に作っておくといつでも採ることができる。
 山菜に人気が出てきて、自然の野山から採るのではなく、今は栽培して株を養い出荷するのだという。そのためには株を3年育てて、それから収穫する事になるのだそうで、なかなか手間がかかる。
 自耕園の畠は、ずっと昔に植え付けたものだが、勢いが強くて勝手にその領域を広げている。
 よく見るとあちこちに若い株ができたり、年中伸びきらない若い葉が育ってくる。ちょっと緑の菜っ葉が欲しいときなど、摘んできて食卓に上る。
 それが案外新鮮で、ほかの緑の野菜にない目新しさがあって、美味しく食べられる。

夏でも若い葉を伸ばすコゴミ
 春の新芽を食べるものは多いが、栽培しているものの特権として、欲しい時に採れるものは結構ある。
 結構重宝しているものにアスパラガスがある.とりたてをゆでたものは甘くて、とっても栄養があるように感じられる。
 株の培養のためにひとしきり採ったあと採集を止めるのだが、自分で栽培している場合は、食べ飽きたらそのまま大きくして株を養うし、混んできたら伸びてきた新芽を欠いて食べればいい。
 フキノトウのように春しか出ないものもあるが、若芽を食べるものは、気が向いたときとって食べることができる。

新鮮な感じで食卓に上る