野営地
 野営地は約30キロごとに設営された。先に中国隊がトラックで行き、適当な場所を見つけたら、そこで夕食の準 備や通信の用意(北京放送ラジオの中継のため)などをして、ラクダ隊を待っていた。

 野営地に適しているのは平らな砂地だ。傾いていたり、凸凹があったり、石があったり、植物が生えていたりする と困る。あたりまえだがテントには床がないからだ。
 砂漠は広いのだから平らな砂地などいくらでもありそうだが、これが意外と少ない。適当なところが見つからないと きはもう少し先を探すことになるのだが、そうすると当然ラクダ隊の移動距離が伸びることにもなる。2〜3キロなん てどうってことないと思われるかもしれないが、体力の限界に来ているラクダ隊にとっては大変なことなのである。予 定地点を過ぎ、いつまでたっても野営地が見えないときは、皆悲痛な表情になっているのだ。
野営地全景
強風の中でテントを建てる
 野営地に着くと休む間もなくテントを建てなくてはならない。テントは人民解放軍より払い下げられたもので、1セット
の重さが200sほどある。それを小隊ごとにトラックから降ろして組み立てるのである。これもけっこう重労働だ。
 中綿入りのごつい布で出来ているため、保温力は抜群で外気との差は10度以上になる。
テントの内部
GPSで位置を確認する
 テントを建て、荷物を運び入れると、今度は班部会の仕事が待っている。私はGPSを担当していたので、野営地
の外れまで行って測定を行った。当時は今のような陸上用のハンディタイプのものはなく、船舶用のGPSにバッテ
リーを繋いで使っていた。衛星の数も14個くらいしかなくて、うまく捕捉出来なかったときもあった。

 ああ、やっとご飯が食べれる。。。 
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