シルクロード探査隊
 第一次タクラマカン砂漠探検隊は1990年に敦煌(あの壁画で有名なとこ)からチャリクリクまで、約800キ ロをラクダで縦断した。
 それに続く第二次隊は新聞の募集記事で全国から集まった80名の隊員と中国隊員20名の総勢100名で 1991年3月12日一次隊の到着点チャリクリクから出発し、西域南道といわれるタクラマカン砂漠の南側を 約1500キロにわたりラクダで縦断。5月9日に砂漠の西端の都市(ということは中国の西端でもある)カシュ ガルに到着した。

 隊は九つの小隊で編制され、それぞれ9人でラクダを繋いで進んだ。テントや食事も小隊ごとに割り当てら れる。
 それとは別に班、部会も組織され、みんなどれかの班に所属していた。装備班、技術班、食料班、医療班、 映像班、記録班、交流班などである。私は技術班に入っていて、GPSによる位置確認記録を担当していた。
出発の日の日記
3月12日(火)
 7:00起床。朝食のあと、10:00ごろついにラク ダ隊出発。ラクダ使いはエヌアさん。ウイグル人で ある。
 きんちゃん(ラクダの名前)はやはり言うことを聞 かない。座れといってもなかなか座らないのに、何 も言わない時いきなり立ったりして、その度に落ち そうになる。
 ラクダにも個人差があって上下に揺れているのも いるが、僕のきんちゃんは前後に揺れる。ときどき 走ったりもする。
 オアシスの中の道を歩いていくと、道の両側に村 の人がいっぱい集まって僕たちを見ている。よほど めずらしい光景なのだろう。
 オアシスを抜けるとあとは何もない砂漠だ。少し 行くと360度地平線という眺めの中を歩くようにな る。だんだんラクダに慣れてきた。きんちゃんも人 を乗せるのに慣れてきたようだ。
 17:00ごろ野営地に着く。食堂車に夕食をもらいに行き、テントで食べた(べちゃご飯、豆腐とワカメのスープ、 韮玉鶏肉、肉ピーマン炒めなど)。そのあとGPS操作をし、ウイグル、中国、日本の歌会に呼ばれギターを弾いて 歌った。ラクダ使いのエヌアさんも民族楽器を弾いて歌った。ものすごく上手かった。
 ラクダから落ちた人がたくさんいた。僕もラクダの背中で眠りかけて何度も落ちそうになった。
 お尻がとても痛い。
眠たいのか。真ん中で傾いてるのが私です。
出発
TOP
沙漠
野営地
いただきます
ごちそうさま
出発
ラクダは楽・・・?
OFF
ぞろぞろ・・・
オアシス
交流
桃源郷