天幕毛虫 オビカレハの幼虫
 春になるとまた嫌な虫が出てくる。今年は天幕毛虫を片っ端から取り除く決意をした。
 花が咲き終ったり、ほんのわずか葉が伸び始めたときに、梅や桃・スモモや杏などの枝先に、綿が引っかかったような白い糸の塊ができる。
 この中におびただしい幼虫が潜んでいるのだ。まさに天幕で昼間は身を隠していて、夜の間に伸び始めたばかりの葉を齧るらしい。
 少し大きくなると、昼間でも天幕から出て移動したり拡散してゆく。こうしてばらばらになる前に見つけ出してつぶしてしまうのが効果的だ。
 たぶん卵からかえったすぐは群がって葉を齧らないと、噛み口ができないのだろう。そして大きくなると食べる量が増えるので、群がっていたのでは十分食べられないから、木全体に拡散してゆくらしい。
 オビカレハ蛾の幼虫だから、箸より細いくらいの枝に、リング状に丸く卵が産み付けられているはずだ。
 本当はこれを剪定のときなどに見つけて、取り除くといいのだが、あまり見当たらない。こうして群がっているそばの枝にあるのではないかと思って探すのだが、めったに卵塊を見つけられない。
 卵からかえって、速やかに相当移動するのだろうか。急に暖かくなったと思ったら、蝶が飛び回り虫が増えた。
 よく伸びたソラマメの先端にはアブラムシがびっしりと繁殖しているし、スモモの葉にもアブラムシが付いて葉が丸まっている。
 無農薬のためには虫との戦いが続くことになりそうだ。
オビカレハの卵
これはたまたま見つかったものだが、そばに幼虫がいないので、皆相当遠くまで移動してしまったらしい
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