自耕園の日々

 私のささやかな自給菜園である自耕園は、もう40年近く農薬や化学肥料も使っていません。できるだけ化石資源による資材も使わないようにすると共に、太陽や雨や大地から生み出されるものを大切にして、環境に負荷のない自給自足の循環を目指しています。

 このあたりの土質は細かい粘土層で、古琵琶湖層といわれます。瓦屋さんが粘土を採りにくるような土壌で、近くには耐火煉瓦の鉱区が設定されています。晴れた日が続くとひび割れて根が切れるし、雨が続くと水が溜まって、粘土が足にまつわりつきます。
 しかし、草も生えず果樹を植えても年々小さくなってしまうような土地でも、有機質の肥料を入れ続け、冬の寒さに凍らせて団粒構造を壊し、土壌改良してきた結果、布団のような柔らかい土になりました。

 農薬や化学肥料も使わないと、いくら植えても枯れたり消えてしまうものもありますが、粘土質の土は肥えもちが良いので、土地になじんで毎年おいしい実を成らせ、花を咲かせてくれる作物もあります。

 自耕園とは、自然のまま耕し、自分の力で耕し、自分自身を耕す、自給自足の場所です。私の家の周り600坪ほどの菜園の様子をご紹介します。
 下の分類にしたがって、のぞいてみてください


自然のまま耕す

自分の力で耕す

自分自身を耕す
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いつも花が咲いていて
   年中野菜が採れて
      果物がいつでも成っている
自給作物の調理
    私の著書もご覧ください・  著者 福井 正樹

   運命の悲しさに泣け  
         死ぬこと・そして生きること 
 敗戦から現代に至る底辺の生活をたどりつつ、
   灰褐色のいびつな蛹がアゲハチョウになって羽ばたくように、 
       また醜いアヒルの子が白鳥になって天翔けるように
            高貴な魂を目指して磨き輝いてゆく精神史でもある    
  文芸社 発行  1470円(本体1400円と税)
  
   人類滅亡の遅延策  
         競争と化石資源に敗れた辺境の再興 
 環境の汚染や過疎化、われわれの身体に対する障害、
   それらに対する分析・問題提起・警鐘はうるさいほど報じられ続けている
     この本は実践的な生き方と解決への営みを具体的に提起する
  フーコー 発行  1575円(1500円と税) 

            害虫の異変 
 これまで秋野菜はほとんど収穫できなかった。ダイコンサルハムシやカブラハバチなどが食い荒らしてしまうのである。もちろん防虫網を掛けて、寄ってきた害虫を防ぐのだが、いつの間にか網の中で幼虫が生まれ群がって食害する。
 ところが2013年秋はカブラハバチが居なかった。ダイコンサルハムシも極端に少なかった。キャベツにはモンシロチョウが来るが、これは荒い網で防げる。この結果、白菜や蕪、ダイコンなどが、大豊作になった。ダイコンサルハムシは秋にだけ大発生するのだが、非常にわずかしか出なかった。
 アマガエルなどは例年どうりだが、なぜかカナヘビがたくさん発生していた。おかげで冬中、ふんだんに野菜が収穫できた。でも何かが変化しているのは間違いない。