この花にしてこの実あり

<センニンソウ> 花:5月  実:10月        キンポウゲ科センニンソウ属  lematis teniflora 他の植物にまとわりついてのび、土台にした植物を覆い隠すほどにたくさんの白い花を咲かせます。白いのは本当は、「がく」で、きっちり十文字に開きます。果実の先に3cmほどの銀色の羽毛状の毛が巴型につきます。毛を仙人のの毛に見立ててこの名前がついたといわれています。
<ゲンノショウコ> 花:9月 実:10月
フウロソウ科フウロソウ属 Geranium nepalense 水でさっと煎じて飲めば下剤に。半量になるまで煮詰めて飲めば下痢止めになるという効果がすぐに現れる保証書つきの薬草で「現の証拠」と呼ばれます。
果実は、熟すと中軸に沿って5片に裂けその先が丸まって、みこしの屋根を連想させることから、「ミコシグサ」の名があります。
<ツルリンドウ> 花:9月 実:10月  
   ツルリンドウ属 ipterosperumum japonicum   ここ桔梗が丘の林の中をぬう散歩道を歩けば、たまに見かけることが出来ます。花はリンドウとよく似て筒状釣鐘形の5弁花で淡紫色です。花と実が一緒に見られる株もあり、つややかでかわいらしい赤い実が晩秋の林内でも、よく目に付きます。
ヌスビトハギに似た植物> 花:8月 実:9月
          マメ科ヌスビトハギ属           国道の両脇や、ちょっとした空き地に、群生して見られます。在来種のヌスビトハギではなく、新しい帰化植物だと思います。みは、っ表面にかぎ状の短毛があって、衣服や散歩の動物の毛にくっついて、運ばれます。
<オクラ>  花:8月 実:9月
隣のおじさんが、プランターにオクラの種を播きました。芙蓉を一回り大きくしたような形の、淡い黄色の花が咲きました。中心部めしべの付け根は、濃い紅色で、とても美しい花です。花が終る頃には、もう短い実が出来ています。
上に向かって実ることを初めて知りました。
<キンミズヒキ>  花:8月 実:10月
     バラ科キンミズフキ属   Agimonia pilosa
長く伸びた花穂を金色の水引にたとえたものでしょう。タデ科の花とは、趣がまったく異なっています。私は、どちらかというと「アキノキリンソウ」に似ていると思うのですが・・・。ラッパのように広がった実の形が面白く、その先に生えているかぎ状の毛で、衣服にくっつきます。
<ツルアリドオシ>  花::6月 実:10月
        アカネ科  Mitchella undulala
花の時期には見つけられなかったのですが、7〜8mmの大きさのつややかな実の季節になって初めて見つかりました。花は2個並んで咲き、基部でつながっているため実も2個くっついたまま球形に熟します。矢印で示した2つの「おへそ」のようなくぼみは、個々の実に必ず2つずつ見られます。


           



「花のささやき」のTOPページへ    春の林床へ    
 花いろいろ 春から夏の花たちへ   花いろいろ 秋の花たち    資料等一覧へ

下のボタンをクリックしていただくとそのコンテンツの初めのページにリンクします。