3月になりました。サギソウを植えました


@ 去年の暮れ 花の終ったサギソウの鉢をそのまま納屋にしまいました。屋外では凍ってしまうからです。大きく育った新しい球根が、凍ると膨張して割れてしまうことがあります。
A 3月中旬 古い鉢から今年植え付ける新しい球根を探します。長さ1cmほどの大きさに育って入れば立派なものです。とがっている方を上にしてミズゴケで植えます。
B 4月下旬 芽が出てきました。
C 6月 横に広がって成長するのが止まり上に伸びてきます
D 7月 つぼみがついてきた株があります。背もずいぶん高くなりました。
E 下旬 咲きかけました
F 8月上旬 花盛りになると、いい匂いがします。香りは3日間ほど続きます。大きな黒アゲハが来ました。蜜を吸うために花につかまると茎がたわんで折れそうになります。
アゲハチョウが蜜を吸うのを見たのは初めてでした。蝶が来なかったらサギソウに香りがあるのに気が付かないで過ぎてしまったと思います。
G 同じ頃 花の1つを写真に撮りました。


 サギソウ  ラン科ミズイトトンボ属         
 日本各地の湿原に時勢していた植物ですが、見かけることは少なくなりました。花は純白で、茎頂に1〜3個つきます。花茎は3cm前後で、唇弁が大きく3列してそのうちの左右2つの列片は、細かく切れ込んで鳥の翼をイメージさせます。花から、長さ3cmほどの距(きょ)が垂れ、ゆったりカーブを描きます。これがイトトンボの属名につながったのでしょう。

 私はこのミズイトトンボという属名がこのサギソウにはピッタリだと初めて名づけら(訳さ?)れたお方のすばらしい感性にかんしんしました。

 まるで白鷺が飛ぶような典雅な花の形を愛でられて、市の花(姫路市)や、区の花(世田谷区)をはじめ、町の花、村の花として、全国8箇所の自治体のシンボルになっているそうです。

 栽培するとなると、成長期に日当たりが不可欠なため、鉢の中の温度が上がりすぎてうまくいかないことも多いと聞いています。自生地は湿原ですから、露や霧といった適当な湿度が運ばれて、草むらの中で根の温度が上がりすぎることが防がれます。素焼きの鉢を使うとうまくいくことが多いようです。



      

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