術後半年  01春



退院から三週間目の
8月31日に受診する。

順調に回復、9月1日から職場復帰した。


中一の娘からプレゼントされたバンダナは
ピンク・オレンジ・黒など、どれもかわいいものばかり。
年齢にも顔にも不似合いだとは、百も承知の上、バンダナをして仕事に行った。


同僚の男性から「かわいい」とお褒めの言葉をいただき、気をよくした。
私の頭は娘の思いやりに包まれている。


職場では温かく迎えられて、スムーズに職場復帰を果たした。優しさ溢れる職場に感謝した。
          

その後、9月28日、11月16日に通院。



術後の変化を挙げると

術後の辛さが、トラウマになっていたのだろう。
ゆったり暮らしたくて、できるだけ体を動かさないようにしていた。

体重は44キロ!!
痩せて魅力的になるかと思いきや、骨ばった体に愕然。。。ダイエットブームの中、太りたいと贅沢な悩みを抱えていた。

寒い日や雨天時には、傷痕が引きつって痛い。
また疲れると、頭皮が張り付いて、いびつな頭蓋骨が露わになった。周囲の人を怖がらせないように前髪で隠すことにした。

パワーアップした睡魔に襲われることが度々。
とうとう電車の中で立ったまま眠れるという特技?まで身につけてしまった。





2001年2月15日受診。

術後半年間、癲癇の発作は起きなかった。


もう、癲癇を心配しなくていいでしょう
Dr.から言われた。
今まで睡眠不足に気をつけていたが、これからは自由だ。徹夜もできる!!
嘘〜、睡眠不足にめっぽう弱いのだ。



手術から1年後、8月2日。
MRI検査を受けた。結果は異常なし。順調だ!!





     
術後1年半       02春
           


2002年3月5日
転勤先の病院に通う。


花束をお渡しし、お礼を述べて、ツーショット。
お別れは済んでいたのに。。。

新しい先生は暗い感じの人だった。
外来患者の間で、Dr.よりずっと丁寧に説明してくれると評判は上々だったが。。。開放的で楽観的な私には、物足りなかった。


職場の同僚が、医師も職場が替われば働き方が変わるだろうと忠告してくれたので、真相を確かめに、のこのこ転勤先の病院へ出かけた。しかし、変化を発見できなかった。


1年ぶりの診察。
前の病院で8月に受けたMRI検査の結果を伝えたが、Dr.は

僕は見てないから…僕も…写真が見たい…

幼児のようだった。2年半の付き合いから、Dr.が、どんな人かはよーく知っている。母性本能が、くすぐられることはなかった。
前回の検査から1年経っていないので応じかねたが、検査の予約を入れないと、いつまで経っても診察は終わらない。
仕方なく折衷案で6月24日にする。
通院も2ヵ月に1度の間隔で
と言われた。


診察や検査の回数が増えた。
投薬や検査を最小限に止める医師だったのに。。。合理的で、あっさりして無駄がない。前の病院の看護師さんから淡白な先生だと言われていたのに。。。経営方針は人を変えてしまうのか。


検査について言うと
この病院のMRIには圧迫感がなかった。
頭部だけを機械に入れるので、着替えはいらない。
造影剤も注射で入れ、検査後1時間で診察が受けられる。

Dr.によると、前の病院のはシーメンス社製で、この病院のはフィリップス社製とのこと。会社名まで詳しい。いつものことながら、Dr.の知識量と頭の回転の速さには感心する。
前の病院では造影剤を点滴でゆっくり落として、慎重に検査を行っていたそうだ。