前院長の小部屋
世界の警察官とエボラ出血熱 26.11.12
久しぶりに小部屋に書いてみました。「アメリカは世界の警察官」と初めて言ったのは僕で、もう随分前になります。NHKの番組で誰が言ったのか分からないが、と言っていました。その時に僕が初めて使った言葉と言いたかったのですが、ただの言葉で今更烏滸がましいと思っておりました。その後のニュースでアメリカ大統領のオバマさんもアメリカは世界の警察官ではないという発言も聞きました。僕は子供のころの喧嘩でそれぞれの子供に国名をつけ僕が大将でしたから喧嘩の仲裁をしていたことを思い出します。大学に入る前の浪人時代は大阪の予備校に行っており、むしゃくしゃしていたので浮浪者を殴ったりしていたことがあり、そのことを友達に喋ったりしました。新聞で問題になったこともあり大学に入ってからはそのことには封印していました。
最近エボラ出血熱の話題で感染のことが問題になっております。眼科ではウイルス性の結膜炎が年に1・2回流行します。特に出血性角結膜炎は東南アジアから日本に来て時々流行します。眼科でのウイルス性結膜炎はほとんどが医療従事者からの感染と思われます。昔は流水での手洗いで感染者には時期が来たら治るから家族や周囲の人に移さないようくれぐれも注意するように言っておりましたらいつの間にか収まりました。しかし最近は手洗いではなく消毒・殺菌・乾燥などに注意がいってしまって、肝心のウイルスの減少にはやや注意することが疎かになっているのでは無いでしょうか?人間には白血球などの防御反応があり、体調が良ければ感染しないと僕は考えています。体調というのは肉体的にも精神的にもということです。
人の手には指紋がありそこにウイルスをとらまえてくれます。ゴム手袋では滑って飛散します。手袋の改良が必要です。これはあくまでも僕の考えで、もっと専門的な研究者がウイルスの動向を調査していると思いますので、素人の思い付きかもしれません。それぞれのウイルスの薬が開発されることを願っています。
25年度三重県眼科医会総会の印象記とその後 26.11.12
この会員寄稿は1年以上前に三重県眼科医会会報に投稿したものですが、採用されず、会員は忘れかけていると思いますが、今も僕の中には蟠りとなっています。大川親正先生が亡くなり、その後服部信行先生、杉田公春先生が亡くなられました。三重県眼科医会では3人の先生はいずれも副会長、理事をされておりました。この寄稿文にどのようなご意見をいただけるのかを想像しながらアップロードしました。
会員寄稿 25年度三重県眼科医会総会の印象記とその後
福喜多光一
例年通り庶務理事の服部靖先生から先ず昨秋亡くなられた大川親正先生への黙祷があり、次に中井会長が立派な挨拶をされました。その時、司会の服部先生を議長に指名されています。このことは多分その後に問題が出てくることを考えられてのことだったと思います。次に宇治名誉教授が三重県に戻られた挨拶をされ、続いて横山名誉教授が大歓迎である旨挨拶され、今年で90歳になるとお話しされました。続いて庶務報告、近藤教授から新入会員4人の先生の紹介、挨拶がありました。大学以外の亀谷先生からも挨拶、会計報告は北大路先生からありました。監査報告の後、上住先生から税理士・弁護士費用について質問がありました。その後担当理事から眼科医会の事業報告があり、司会の服部先生が閉会しようとしたところ上住先生から発言があり、紛糾しました。上住先生は個別の先生を指名して質問を浴びせました。これは当然の話術で、これに対してやはり福喜多秀二副会長も同じように質問を浴びせました。中井会長も発言されましたし、服部議長も収拾を図りました。しかし対決が続きましたので僕は途中で退席しました。戻ってみると服部議長の医会閉会で休憩に入っていました。その後何事もなかったように一般講演、特別講演があり、良かったと思っております。懇親会では横山先生に代わって宇治先生が乾杯の挨拶をされました。十分食べたので横山先生を送って帰りました。
しかし、今回の総会で新入会員以下、この問題を知らない先生には三重県眼科医会総会の品位を落とすことになるのではと心配しますので経過と僕の考え、印象を寄稿しました。
昨年の総会では役員改選があり、大学も新しい場所での診療が始まったとの報告など眼科医会の総会は例年通り終わっております。特別講演では弁護士の楠井先生の講演がありました。権利意識を自覚させ、弁護士依頼を広告するようでもありました。これは僕の考えで、いろんな苦労を助けて取り除いてくれると感じることでもありました。
さて、本題に入りますと上住医師、カイバナ眼科の広告について眼科医会理事会として24.4.21に調査し、24.5.10に上住医師と事務員も出席して会合がありました。眼科医会からは会長はじめ8人の役員でした。その後上住医師からは弁護士を通じてご連絡があり、上住先生の弁護士に中井会長名でご依頼の返信をされたように思いますが、中井会長も忙しく、当時僕も雑用が多くあり弁護士さんとも会えずに通常の返事の期間の1か月が過ぎており、24.6.27の朝に中井会長から電話で対応をお任せするとのことでしたので、上住医師の弁護士にご連絡として眼科医会顧問の僕の名前で郵送しております。
その直後にまた中井会長から電話があったのですが既に投函しておりました。
昨年24.7.22夏の理事会では弁護士さんと相談して上住医師を除名の方向で対応することに決定しました。その時に僕は反対で弁護士費用のことなどお聞きしました。その後のことに僕は直接、接触せず任せることにしておりました。
昨年の総会後に起こったこの問題から1年が過ぎ25.4.14の今回の総会では出席された先生方はご存知のように騒然とし、吃驚されたと思います。その後今年の7月21日のセミナーの前の理事会で、今野副会長の司会のもと、この問題は理事の多数決にて保留となりました。僕としては良かったと思っております。しかしながら問題が解決したわけではないので、理事、役員以下会員の先生方にも考えていただかねばならないと思っており、投稿させていただきました。
25.7.21の理事会前に会長から会合の招集があり、この問題について討議されました。僕は1年間この問題については弁護士さんともお会いしておりませんでしたし、25.4.14紛糾した総会のあと、今となっては保留の決断を会長に進言しました。と云いますのは倫理問題の難しさを感じておりましたのと眼科医会として精力を注ぐ問題ではなく、混乱をきたすのではと危惧していたからです。そして理事会前の会合の最後に顧問辞退まで口にしたことから三木先生に御叱りを受けました。お叱りは当然でやはり役員、理事で一緒にこの問題に対応しようということで慰留されたと善意に解釈していますし、考えていかなければならないことと今は思っております。
しかし、暫くは部外者である弁護士さんとの接触が無くなったので、もう一度我々で考えて対応しなければと感じている所です。
先ず、これまでの経緯から弁護士を通じてではなく上住先生自身の名前で25.5.25付の意見書が三重県眼科医会御中として出されたことで、眼科医会の対応は上住先生個人に注意できるのではと考えました。弁護士というのは紛争を解決する武器であり、この問題にはそぐわないと僕は思っております。
そこで今後のことですが、これからいろんな会員が出てくることも考えられますので日医の倫理綱領、日眼医の倫理綱領に違反、問題となる場合は理事会の承認のもとで担当理事か会長がどのような考えかを聞くことや質問することが効果的で、しかも会報などへの意見の寄稿、募集やアンケートが歯止めとなるのではと思っております。モラルの問題は多種多様で複雑で程度も様々です。不法は正すことは出来ても不正は難しいものです。その後弁護士さんからも指摘があったように段階を経る必要はあると思います。今回のようにひどい場合には公開の場で注意、訓告、戒告、会員停止勧告、除名勧告など理事会の決定を会報や一斉FAXなどを使って順次提出し、最後は弁護士を使うことなくその時の会長が決断を下すことかと僕は思います。会員で選んだ会長ですから会員の大多数は味方なのですから。新公益法人となった日眼医で、来年には代議員が選出されます。我々の時代から新しく変わる三重県眼科医会の会則についても会員全員が関心を持って頂き、理事は施行細則など運用に必要なことを決めていただきたい。この機会に時間はかかっても少しずつ健全な眼科医会になるよう期待をしております。いろんな意見があることは承知しています。今回は継時的検証が十分なされていないこと、また発信者や送付の宛先が曖昧であったことがあると考えました。お忙しい先生方ばかりですから大変かと存じますが、この寄稿文に対してのご意見がありましたら、投稿をお願いします。
追伸 以上の文面ですが会報には載りませんでした。僕としても会報は全国の眼科医会に送られることから身内の恥であるので不採用に同意しましたが、この問題の再燃や気分不快になるということで不採用になったということは理解に苦しみました。会則にあります会員相互の親睦を望みます。
ハードレンズの勧め方 24.3.8
早くからコンタクトレンズを処方している先生はハードレンズの特徴も理解して現在もその処方をされていると思います。確かにソフトコンタクトに比べ煩雑で大変ですがその良さを実感していただける患者さんが多くいますので積極的に処方しています。何といっても重篤な眼疾患を起こすことが少ないことです。
一番良いのは眼鏡を持っていて、ハードレンズを通常使って出かける時やスポーツの時は1Dayを使用することであると以前から皆に言っていました。すべてのTPOにマッチすると考えています。僕の場合は先ず、最初にコンタクトレンズにしたいならどうしてもコンタクトレンズを、と希望することであり
当然眼鏡を持っていることが条件であることをお話してから一番良いレンズはハードレンズであることを眼科的な観点から理解していただきます。
しかし全く初めての人には1Dayから始めます。大抵3か月から半年経ちますとハードレンズを入れてみたいと言われる方が多くいます。勿論友達から聞いて2Weekを希望される方もいますが1Dayから変更するとケアが大変で煩雑でまた1Dayに戻ることが多いように思います。
勿論2週間の期間も守られませんし、特にスポット使用で合計2週間と思い違いしてトラブルになることも多いのでその点は十分説明するのですが、トラブルになるまで使い続ける方もいます。そのトラブルはレンズのせいにして、また違うレンズを希望して、その後は別のところで購入したりします。重篤なトラブルを起こすまで気がつかない人がいることも問題です。ソフトレンズは必ず起きているうちで、レンズを入れていない時間を作ることが大事で、通常12時間装用を目安にするよう指導しています。少なくともレンズを入れていない時間が必要です。それに比べて酸素透過性ハードレンズは安全に装用できます。しかしハードレンズでも短時間レンズを入れていない時間を持つようには指導しています。
しかしながら異物感、こすり洗いのケア、紛失など心配な面もありますが、うまく慣れてしまえば経済的で安全であると考えます。1Dayと眼鏡の併用で快適な視生活を送れます。
最近は2週間ソフトレンズを通販で購入する人が安全性を気にして検査だけに受診される方が時々来られます。ハードレンズの経済性を説明して、時間はかかりますがきっちり合わすことでハードに変更されます。
屈折異常のあるすべての方は眼鏡を持ってソフトとハードレンズの装脱が出来ればと思います。
医療行政と保険制度に思うこと 24.3.8
日本が誇る国民皆保険制度は半世紀が過ぎ多大な貢献をしたことは間違いのない事実です。然しながらここにきて多くの問題が出てきています。その原因は多種多様であり解決方法はありません。医療従事者と患者さんそして医療行政に関与する方々のすべてに原因があります。一部の先生は現在の保険制度を廃止して一から再構築することを提唱していますがその労力と再構築するまでの期間を考えると無理なことですし、これまで育ててきた保険制度を壊すことは出来ません。
保険制度はモラルの上に成り立っています。先ず保険制度に係わる人のモラルの向上が求められます。医療従事者は医療従事者で、患者さんは患者さんのグループで医療行政に関与する方は医療行政に関与する方々で考えていかねばなりません。このことはあまりにも大きな問題で根本の教育に係っています。
それぞれの立場で地道に変えていくしかありません。医師としてはその職業の特殊性から経済的な裏付けが必要です。医師も人間ですし個人差もあります。
しかし平均的なことは設定できると思います。そのことから直ぐには無理ですがある卒業年度から一定の収入としてその医師が開業してもその収入を保証し
開業時には土地、建物、医療機器など一定のルールで国、又は保険関係機関が貸与することにして地域医療の貢献を担ってもらうようにする。
裕福で豪勢な生活を求めるなら医療従事者ではなく他の職業を選択すべきです。もちろん大変な仕事ですので高収入は仕方のないことでしょうが、飛びぬけての収入は阻止されるべきです。こんなことは政治家が十分議論し尽くしていると思われますが、モラルの有無を確認することが重要でその方法は司法も関係します。そこで少しずつ時間をかけて改善することが求められます。
その方法としては国家資格を得る時の試験です。医療従事者の試験で精神科医の協力を得てモラルに関する試験問題を多く出題し、適正な人材を確保することが重要です。
それぞれの立場で少しずつ改善していきたいものです。何よりも医師がしっかりした信念を持つべきで、難しいことですが営利を目的とした関係する業種との接触は行政が監督管理すべきでありますが、国民(政治家)がより良い医師を育てる体制作りを求めるべきです。然しながら政治家はすべての事柄に対応すべく秘書を持って多くの意見を聞こうとしているのですが、多種多様な現代社会ではとても対応できません。このことは医師の世界にも当てはまることで専門分野化した現在、誰もが標榜科目を見て受診します。それなのに国家試験を合格した医師は自分に合った科目に進みます。職業の選択の自由はありますがその先の選択は行政が決めても問題はありません。国家試験でモラルの問題と選択科目、標榜科目を限定できる問題を考えて出題して進路を決めさせ、参考にする。勿論、希望科目も聞いてあげて一人一人のこれまでの学歴、住所、家庭環境など多くのデータから何科を選ぶべきか、基礎に行くべきか、行政に進むべきかを試験結果によって決めていくことが重要です。非常に難しいことですが一つの方向性として提案させていただきました。尊敬され、信頼される医師の品格、地位を高めたいものです。
三つ目は曲者 16.6.29
世の中の事柄で何事も第1第2は解るが、第3となるとはたと考えざるを得ない。生と死の間の植物人間、男と女の他に第3の性は中性(ホモとレズを想像する)そしてYESとNO以外のどちらでもないというもの。はたしてこのように三つに分けることが妥当かどうかも私には判りませんが、人間の本能が食欲、性欲そして曲者の第3は集団欲、という本能が有るという事です。
このことから人間の関係する世の中の事柄を三つに分けて考えると常に第3は面白いものが出てくるように思えます。中国では三つ以上は多数というように第1、第2、にわけて残りは全部第3とひっくるめて考えれば当然三つに分かれますし、それが問題の曲者というのが理解できるのです。
先日90才を過ぎた僕の伯母さんの話ですが、人間の健康には三つあるというのです。精神的な健康、肉体的な健康まではわかったのですが、はたして第3の健康とは何だろうと考えてみましたが、すぐにはどうしてもわからず聞いてみますと、それは社会的な健康ということでした。
これまた問題の曲者だなと思いました。少し前に3Kという言葉でいろんな事柄が三つに代表されるものとして流行りました。最初の3Kは確か”きつい””きたない””きけん”という肉体労働が敬遠されたことからではなかったかと記憶しています。その後のことですが、我々に関係する健康保険も国鉄、米とで3Kと聞きました。そして国鉄が民営化され、米が自由化されていよいよ健康保険制度が何時崩壊するかとささやかれているようです。
人類にとって大事なもの三つをと言えば私は環境、健康、教育だと思うのです。環境はかなり破壊され汚染に曝されていますが、環境保護の兆しも芽生えてきていると思います。健康面では著しい医学の発展があります。
問題は一番大事な教育にありそうです。健康保険制度の崩壊を考えるとき教育のことを考えざるを得ません。ある人の話では受験勉強に強い女性がこの不況が続くと、どっと医学部に押し寄せ次第に女医さんが増えて彼女らが開業するとき健康保険制度が崩壊するということでした。
何故かというと彼女らは決して請求漏れやサービスはせず正しくきっちりと勉強に強いところを見せてくれるとのことでした。ちょっと偏見なようにも思えるのですが、男の中にもそういう人もいますし、女性でも男性っぽい人もいますということは最初に述べました第3の中性と言うところに行き着きます。
いずれにしましてもいろんな職業で女性の進出と男性の中性化が問題になっているようです。さて人間は男が先か、女が先かということで先日の報告では女として生まれてそして進化して?男になるということでした。こんなことを言うと女性に怒られますが自然界の出来事のひとつですが、落ち鮎釣りに出かけますとほとんどが雄です。賢い雄は釣られずに生き延びているようです。本当のところ若鮎では雌雄の区別はつかないのですが、また雌雄の比率もわかりませんが、落ち鮎釣りに出かけますと雌は極端に少ないのです。
なんとか子持ち鮎を釣りたいというひがみかも知れません。ご存知のように鮎は年魚で1年で死んでしまいます。しかし稀に越冬する鮎がいましてそれは雌なのです。なんだか自然界の状況が何かを示唆しているようです。
ところで自然界と言いますと今年になって、最後のクオーク(トップクオーク)が発見され素粒子の基本構成粒子は三つであり、それぞれはアップ、ダウンの如く分けられて6つのクオークがあるとのことです。現在のところ物質の極小単位が3つに分けられて、それぞれに反対のものがあるということから考えますと、人間の本能である食欲と性欲そして曲者の集団欲に当てはめてみれば、反対は断食、禁欲、孤独のようなものでなにか宗教的なものへと発展しそうです。何事も3つに分けてしまうのはどうかと思うのですが、いつも三つ目の曲者に悩まされてしまいます。なにか自分にも理解出来ていないようなことを書きましたが、これは以前に三重医報に掲載したものです。
眼と鮎と歯 15.7.29
日本眼科医会の最近の話題は何と言っても薬事法の改定によるコンタクトレンズの動向と学校検診における色覚検査の廃止である。
コンタクトレンズ販売が届出制から許可制になることによりどうかわるのか。
コンタクトレンズユーザーにとっては気になることであるように思われるのですが、
使用者はそんなことは気にしていないのが現実で快適な視覚を如何に簡単に短時間で安く手に入れるかを求めます。
眼科医はトラブルなく安全に使用していただくため検診などの重要性を強調するのですが、
何事もなく使用し続けると検診が煩わしくなります。
慣れてしまうということはそこに危険が潜んでいますので検診により再確認することが重要なことはいうまでもありません。
何か不都合があれば受診するのですが、PL法を絡めて私のコンタクトレンズが悪いのではないか、
処方が間違っているのではないかと思われる人がいます。
使用方法の間違いや手入れが悪いことは認めても処方時の指導がなかったと言います。
重篤な眼疾患を来たす人は増加しています。
そこでコンタクトレンズは医療用具から医療機器にされました。
医療用具というものをなくすと言うことも聞いております。
さて、薬事法の改定により果たしてどうなるのか、コンタクトレンズ販売に関する規制は平成17年4月施行の予定ということです。
いずれにしましても混乱することは間違いないでしょう。
定期検査を受けやすくすることが大事ですし、その重要性をよりPRしてユーザー自身が費用のかかる定期検査を購入当初から受けるのが当然と思えるようにしなければなりません。
コンタクトレンズによる眼疾患を減少させるには定期検診を受けなければ購入できないぐらいの思い切った規制が望まれます。
今後どのような施策を行政がなされるか注目しています。
もうひとつの話題である学校検診における色覚検査の廃止は規制緩和の一貫とも思われますが、学校生活において支障とならないからといって廃止してよいものでしょうか。
学校生活において支障にならない検査はしなくてもよいのでしょうか。
小学校4年生のみの検査になってしまい、さらに廃止が決まりました。
それなりの対応がなされなければなりません。
保健体育の授業に色覚についてしっかり教えるとか、将来の職業選択に障害となることがあるとか、色を使った授業ではそれとなく色覚異常者が、気が付くようにして自覚や疑問をいだかせて眼科での検査を受けるようしむけるとか、いろいろ方法はあるでしょう。
将来において色覚異常者が失敗しないようにしてあげたいものです。
さて話題を変えて私の好きな鮎についてですが、鮎の友釣りでは如何に釣り人を認識させずオトリ鮎に注目させて追わせるかがポイントとなります。
はたして野鮎は釣り人を見ているのか。
どのような見え方で水中から見ているのでしょうか。
鮎の視力はどれくらいあるのでしょうか。
魚の眼の構造は基本的には人間の眼の構造と似ていますが、魚眼レンズと云われるように水晶体は丸くて大きいのですが、多少の調節もしていると思われます。
視細胞は少ないから視力は悪いと思われております。
しかしながら鮎については人間の視力と同じくらいと感じています。
魚の中では一番視力の良い部類に入るのではないでしょうか。
濁った川に入り膝まで浸かって足の指先が見えれば鮎は釣れると言います。
鮎になってみないとわかりませんが、岸に立つ釣り人を見ているに違いありません。
なにしろ水中にも空中にも敵はたくさんいます。
香り高い美味な魚体を有しているのですから。
視野については眼の位置や形態から広いことは容易に伺えます。
両眼視は前方30度ですから下流からは認識されにくいと思われます。
また水中からの見える範囲は水の屈折率から周辺では見えない範囲があります。
腰をかがめて低い姿勢でポイントに近づかなくてはなりません。
釣り人の気配を感じても他の魚のように一目散に逃げれないという、鮎の悲しい定めがあります。
縄張りを死守して成長し子孫を残さねばならないからです。
また鮎ほど天の邪鬼な魚はいないでしょう。
だから友釣りは面白いのですが、人間と友鮎と野鮎の関係が周囲の状況によりひとつになった時釣れるのです。
だから釣れる時はあっちでもこっちでも釣れている光景を目にします。
さて、魚の色覚ですが確かに色の識別はできるようです。
稚鮎が銀色の針に掛かる時期や赤色の針に掛かる時があるからです。
他の魚も餌から色を識別しているだろうことは想像できると思います。
色だけではありませんが、色の識別が出来るからこそ人間は餌やルアーを工夫して釣りをします。
魚にとっては危険なことになるわけです。
色の見分けが出来なければ餌を取ることも危険な目に合うこともないのでしょうが。
ところでコンタクトレンズはレオナルドダビンチにより考案され、魚の鱗で最初は作られたといいます。
最近はカラーコンタクトレンズという危険なものも販売されています。
厳密な検査と定期検診が必要であり、一般の人は使わないようにしたいものです。
コンタクトレンズにしても色覚検査にしてもこれまでの歴史を振り返り立ち止まった対応が求められているように感じています。
さて、最近のニュースでは現在の点眼瓶が点眼しにくいとのことで薬剤メーカーが横から薬剤が出る容器を開発したとのことです。
点眼も慣れればどうってことがないのですが、(僕は時々カタリンを点眼している)最初は点し難いと思いました。
患者さんには点眼回数は多くとムンテラしているのですが、なかなか多くは点せないものです。
点眼回数が多くなると眼瞼炎になってしまうのはあわてて点眼し不潔にしているに違いありません。
還暦の男ですから、目の周りが汚くてもどうってことはないのですが明眸皓歯、綺麗なマナコにきれいな歯とはいかないものです。
歯といえば僕の歯はすごく少なく昔なら噛めず、食べられずとても生きておれなかったと思います。
人間の歯は乳歯から永久歯に変わります。
鮎の歯も稚鮎のときは他の魚と同じ犬歯状です。
というのは虫などの動物性の餌を食べているからです。
しかし成長するに従って藻を食むことになり櫛状になっていく特殊な魚なのです。
だから鮎は鮭の仲間ではなく独立したアユ目に分類されています。
この部屋は禁煙ではありません。
最近は煙草の害がクローズアップされ、愛煙家は肩身が狭く益々ストレスが溜まる時世となっています。
古代マヤ文明時代から人は立つことに対するストレスから逃れるため座って煙草は吸われ延々と学識長老の人間の中にあって受け継がれて来ました。
どの人種が吸うかは定かではありませんが、必要な人もいるということです。喫煙者に禁煙を強いることはハラスメントであります。
即ち私は名付けて「モクハラ」と言っています。愛煙家に対する「モクハラ」はその人に対するストレスのはけ口を奪うことであります。
お酒を飲む人に対しては「サケハラ」または「アルハラ」でしょうか?
お酒は百薬の長、タバコは十薬の長と思っています。
酒を飲み、煙草を吸いながら書いているこの部屋の作品は読むに値しないものばかりですし、院長の戯言となっています。
ただただ出してみたに過ぎません。