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目のみちしるべ 1997.7.1(夏号)

「眼の道標」Vol.4 No.2

巻頭言

眼の機能の一つに色覚があります。
色覚については異常者が問題となりそれを学校保険でどう扱うかなどについて差別的な? 検診や入学制限、就職制限など問題となっています。
現在ではかなりいろんな点で配慮がなされていますが、 色覚異常を自覚しないために起こる悲劇もあります。
色覚異常の程度については知っておく必要があるでしょう。
伴性劣性遺伝であり女性の約10人に一人は遺伝子を持っているキャリアであること 即ち多くの色覚異常者がこれからも生まれてくることを知っておきべきであり、 遺伝性疾患であるので治療については考えないで、自覚することが大事です。
人間の感覚器系を考えるとき、その感覚はゼロから有限でありその範囲内のどこから あるいはどこまでが異常ということではなしに一般的な日常生活において感覚に問題となる人を 如何に不自由なしに生活できるようにするかが大事であります。
(福喜多 光一)

きずな1「絆1」 名張コンタクトレンズ

コンタクトレンズ販売については体温計や血圧計と共に広告が許されておりますが、 眼の中にいれる異物であり勿論、医療用具であります。
しかしながら同じものが 多くの人に使えるかというとそうではありませんし、むしろほとんどは、人によって規格や種類が違ってきます。
そのようなコンタクトレンズを広告することに問題があり、 価格を出して宣伝することに疑問を感じますが、今となってはどうすることも出来ません。
そこでこの情報化社会において疑うことの重要性を強調したいと思います。
「新聞を疑え」という広告を見ましたが実感されている当事者も多いと存じます。
これからの氾濫した情報に一人一人の判断力がその人の人生を左右するでしょう。
また逆にインタ-ネットの普及などにより一人一人が情報発信者になることもできます。
心して発信したいものです。
(福喜多 光一)

きずな2「絆2」 メガネハウス ビッグアップル

 最近いくつかのテレビ番組で、白内障の予防に是非サングラスをかけると良いと言われていました。
これは、白内障の原因が紫外線にも有るとわかってきたためで、紫外線をカットすれば、白内障の進行に効果があるそうです。
しかしここでいつも誤解が生じやすい事に、サングラスに着いている色は、まぶしさを防ぐ効果はありますが、 紫外線をカットする働きは無い事です。
色で紫外線を防ぐのでは無く、レンズの素材とコ-ティングと呼ばれる被膜で防いでいるのです。
従って無色透明なレンズであっても、それなりの処理が施されれば紫外線は、100%カットできるわけです。
コ-ティングには、UV400と表示されますので、この表示があれば 400ナノメ-タ-以下の波長の紫外線をカットしています。
そこでサングラスを選ぶ時はまずUV400の表示の有無を確認してみて下さい。
(笠嶋 正嗣)

きずな3「絆3」 わかくさ薬局

今回の話はみずむしについてです。
 みずむし菌は皮膚の角質層に住みつき、角質層のケラチンというたんぱく質を栄養にして生きています。
一方、皮膚は体を保護するため、薬剤がなかなか浸透しにくく治りにくい場所です。
最近では基剤の工夫により浸透性にすぐれたみずむし薬がありますが、 やはりこのように浸透しにくい皮膚に対して毎日欠かさず塗布する必要があります。
みずむしにかかった人のほとんどは治療をはじめて2週間もするとかゆみの症状がなくなりますので、 治ったと思いこみ治療をやめてしまいます。
しかし、みずむし菌はかゆみが消えてもまだ角質層に残っています。
この残っている菌を完全に殺菌しなければ、再びみずむし症状が再発します。
かゆみがなくなっても3ヶ月位は根気よく治療を続けることが大切です。
 みずむしに似た病気には、かぶれ(湿疹)、汗疱、掌しゃく膿疱症などがあり、 ときにこれらをみずむしと誤って治療している場合があります。
治りにくかったり、 悪化する場合には専門医にきちんと診断をしていただいてから正しく治療することが大切です。
困った事があれば遠慮なく相談してください。
(西田 真康)

コンタクト・メガネ・クスリのご相談は

名張コンタクトレンズ・・・TEL:(0595)65-7211
メガネハウス B&A・・・TEL:(0595)65-0893
わかくさ薬局 ニシダ・・・TEL:(0595)65-0026


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