2010

     

     

     

     

     

     

    月を詠むようになって、秋はことさら忙しくなった。

    ことにこの九月、十月はふっ飛んでいくように

    早く、盛りだくさんに過ぎた。

    たくさんすぎて収拾が付かないので、これはわたしの

    今年の秋の行動覚え書き。(句も)

     

     

     

    >゜))))彡 >゜))))彡 >゜))))彡

     

     

     

    9月3日

     

     

     

     

     

     

     

    大阪上本町YUFURAの新歌舞伎座の柿葺落興行、

    『二十一世紀歌舞伎組公演』の初日に出かけた。
    二階席にひでこと二人。

    (学校?あははははは、体験と感動が大事かと。)

     

     

    居眠りのサッカー少年秋ともし

     

     

     

    >゜))))彡 >゜))))彡 >゜))))彡

     

     

     

    9月5日

     

     

     

    結社の月例句会で東大阪へ。

    お土産に初めて半熟スイーツの半熟カステラを購入。

    感想は一家揃って「生焼け????」

    うーむ、美食の道は難しい。

     

     

     

    乳牛の鼻突つ込みし秋の原

     

    銀漢にオール流してしまひけり

     

    饒舌と寡黙分け合ふ濁り酒

     

     

     

    >゜))))彡 >゜))))彡 >゜))))彡

     

     

     

    9月9日

     

     

     

    中学校の体育祭で、朝一番から出かけた。

    中学校は家から徒歩二分半なので、他の母たちも一緒に

    我が家に「帰って」昼食をいただいたり。

     

     

     

      

     

     

     

     

     

    中学校の体育祭もこれで最後。息子も社会人だし、

    もしかしたら体育祭というイベントに出かけるのは最後かもしれない。

        ・・・と思ったら、さっちゃんちの来年中学生になるAちゃんが

    「来年も来てね♪」と。嬉し。

     

     

     

    ソプラノの選手宣誓鳥渡る

     

     

     

    夜は超結社句会で伊賀上野へ。

    結社投句締め切りは15日必着。(五句投句)

    それに間に合うように精進。(かな?)

     

     

     

    <<白露11月号 4句欄>>

     

    秋渇き古書の栞の在り処

    秋風や待合室の絵本箱

    金剛山系糸屑の稲光

    父の手に二百十日の蝿叩き

     

     

     

     

    >゜))))彡 >゜))))彡 >゜))))彡

     

     

     

    9月11日

     

     

     

    試写会(職場の関係で、映画『君に届け』を鑑賞。)

    ひでこと大阪、御堂会館へ。
    芭蕉終焉の地のお向かいだなぁと思う。

     

     

     

     

    >゜))))彡 >゜))))彡 >゜))))彡

     

     


    9月14日

     

     

    いつもの超結社新聞屋さん句会に行き、街の月を観る。
    このあたりで息切れしていたのか、六日月と七日月を勘違い。

    あかんなぁ。

     

     

     

     

     

     

    己が足つかみたき嬰秋夕焼

     

    花魁の指のペン胼胝村芝居

     

     

     

     

    >゜))))彡 >゜))))彡 >゜))))彡

     

     


    9月18日



    バレエ鑑賞
    三重県文化会館で「ジゼル」鑑賞。

    バレエも素晴らしいが音楽がステキだった。

     

     

     

     

     

     

    帰りの駅で発見。多分今日の演奏の・・・・。

     

     

     

    うたた寝の少女のゑくぼ水蜜桃

     

    子ら去つて葡萄の骨のてんこもり

     

    ラ・フランス夜半のスーパーマーケット

     

    どんぐり椎の実クレヨンの蓋の中

     

    八月大名大笊のふかし芋

     

     

     

     

    >゜))))彡 >゜))))彡 >゜))))彡

     

     


    9月21日



    ひでこ文化祭第一部

    (吹奏楽。第二部合唱は29日)
    こちらも最後の文化祭で、これが終われば三年生は吹奏楽部を引退。

     

     

     

     

     

     

    夢も現も秋草の揺れ通し

     

     

     

     

    >゜))))彡 >゜))))彡 >゜))))彡

     

     


    9月22日、23日



    よくあることだが今年は十五夜が満月ではなかった。

    翌日がまんまるの月。

    よしこちゃんが「服を見たい」というので、釣り人と娘と四人で買物。

    ちょっと仕事が気になったのと、店長にお願いすることがあって、

    職場の百貨店に寄ったら、

    時折やってくる植木屋さんが店を出していた。

    (前にお茶や梅を買ったお店)

    よしこちゃんはさっそく菊の苗のチェック。

    娘とわたしは見たことの無い小さな木に目が釘付け。

    育てるのは簡単だと言うことなので、二鉢いただいた。

    「三代で買いもんって、ええなぁ」とおまけしてくれた植木屋さん、

    ありがとうございます。

     

     

    ガジュマル

     

    ガジュマルのてつぺん揺らす素風かな

     

    へうへうと雲間の月を釣る漢

     

     

     

    沖縄ではこの木にはキジムナー(精霊)が棲むといわれているらしい。

    沖縄からは少々遠いので、キジムナーの従兄弟の姉の孫ぐらいの精霊が

    棲んでくれないだろうか。

     

     

     

     

    >゜))))彡 >゜))))彡 >゜))))彡

     

     


    9月25日

     


    観月薪能

    『よべの月』に詳細。


    寒かったなーと思ったら、熱が出ていた。

    「としなんだからむりしたらだめよー」とひでこに言われる。

    ふふーん、そうだな。思い立って急に老眼鏡をかけてみる。

     

     

     

     

     

     

    見える見える!!

    おお、ほんまに老人力がついてきたぞっ♪

     

     

     

    風邪寝して大小の手の触るる額

     

    晩秋や轍の好きな雀どち

     

    すいつちよんちよつとだまつてくれないか

     

    柚子の木に眠る蝶の子二八月

     

     

     


    >゜))))彡 >゜))))彡 >゜))))彡

     

     


    10月1日



    昨年、そして今年の春に続き秋の薔薇を愛でる会開催。

    三日間の開催で最終日にはローズソムリエ小山内健氏もご来場なのだが

    その日は都合が悪くお手伝いできず、初日に遊びに行った。

    (結局手伝っていないやないか。)

     

     

     

     

     

     

     

    亜米利加はあつちと秋の麒麟草

     

     

     

     

    >゜))))彡 >゜))))彡 >゜))))彡

     

     


    10月2日



    高校見学
    受験生の母なので、高校の見学会にも行く。

    母が一番楽しんでいたというはなしも。

     

     

     

     

     

     

    ポストぺろんと呑みこみし月のふみ

     

     

     

     

    >゜))))彡 >゜))))彡 >゜))))彡

     

     


    10月3日

     


    まいまいクラブ関西オフ伊賀下見
    11月にまいまいクラブの関西オフ会(第四回)があり、

    場所は伊賀上野なので世話役さんが下見をしたいと伊賀入り。

    なぜか下見なのに句会が出来そうな人数が集まったり。

    でも句会はしなかったり。

    11月21日、晴れますように。

     

     

     

     

     

     

     

    秋爽や似非忍者坐す城の庭

     

    金風やすれ違つたよとメール

     

     

     

     

    >゜))))彡 >゜))))彡 >゜))))彡

     

     


    10月7日

    かりん句会

    超結社句会で伊賀上野へ。

    この句会が人数的にも充実して勉強になる句会なので、

    外せない。なによりご一緒している同じ結社の

    同人さんがステキ。

     

     

     

    ゑのころや見世物小屋の大看板

     

     

     

     

    >゜))))彡 >゜))))彡 >゜))))彡

     

     


    10月10日〜11日



     

    釣り人が会社から宿泊券をいただいてきたので、ふたりで

    賢島に出かけた。目的はのんびり。。。

    食事はばあちゃんの分もひでこが作るといってくれたので、

    安心してのんびりのんびりのんびり・・・。

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    まことにのんびり、そして美味しかった二日間だった。

     

     

     

     

    >゜))))彡 >゜))))彡 >゜))))彡

     

     


    10月12日

     


    芭蕉祭→糸瓜句会
    今年の芭蕉祭の献詠俳句の結果は下記。

     

     

    <<平成二十二年度 芭蕉翁献詠俳句>>

    一般の部 宇多喜代子選 入選

     

       兄さんの大き影踏む餅配り  伊賀市 坂石佳音

     

     

     

    当日は午前中が伊賀上野城俳聖殿前にて芭蕉祭、

    その後13時投句締め切りで全国句会。

    四人の選者の座るテーブルで、茨木和生氏に呼んでいただき

    氏のテーブルの最前列に座らせていただいた。

    (懐かしい句友にも会えて嬉し。)

    残念ながら選者選はなかったが、そのあと大阪の

    新聞屋さん句会に行くため急いでいたら

    句友や「早く帰るんやっ」と急いでいらした茨木氏らと

    途中までご一緒することになり、電車の中でおしゃべりを。

    全国句会の真最中にメールが届き、西宮船坂のイベントで

    俳句を朗読する予定の俳人が入院したためピンチヒッターを

    頼まれた。迷っていたら、茨木氏に「楽しいで、やっとき、」と

    背中をぽこんっと押されて、思わず「諾」とメール返信。

    結果は?楽しかったですよー、

    ありがとうございます、茨木さま。

    新聞屋さん句会も間に合いました。

     

     

     

     

     

     

     

    下書きに添はぬ筆先夜長し

     

    紅葉かつ散る畳屋の束ね髪

     

     

     

     

    >゜))))彡 >゜))))彡 >゜))))彡

     

     


    10月15日

     


    さっちゃんと乳ガンの集団検診に出かけた。

     

     

    乳房圧迫乳房開放冬隣

     

    団栗を窓より零す無聊かな

     

     

    まっ、そんな感じで、あまり痛く無かったマンモグラフィー。

    結果はまだ。



     

     

    >゜))))彡 >゜))))彡 >゜))))彡

     

     


    10月16日

     


    西宮船坂ビエンナーレに参加、俳句を朗読。

     

     

    里山から里山へ

     

     

     

     

     

    >゜))))彡 >゜))))彡 >゜))))彡

     

     


    10月17日

     


    ひでこのバレエの発表会は12月26日。

    通常のレッスン(週二回)に加えて日曜日にも

    特別レッスンが入るようになった。

    トウシューズの消耗も激しく、ここのところの我々の予定を

    考えて、午前中のレッスンをこなしたのち午後に大阪に

    行くしかないということになり、大急ぎで長堀の専門店へ。

    ゆっくりはできなかったが、ほどほどにキョロっと

    して、ほこっとしたことは我が家の男たちにはナイショ。

    (ばれちゃってるかなー)

     

     


     

     

     

     

     

    姥月の虫養ひの小皿かな

     

    山装ふ弁財天の笑ひ声

     

    七五三祝兄は向かうで拗ねてゐる

     

    葡萄酒醸す大屋根に月光

     

    針で釣るミルク煎餅冬隣

     

     

     

     

    >゜))))彡 >゜))))彡 >゜))))彡

     

     


    10月23日

     


    滋賀里山みらいじゅくへ。


    里山から里山へ

     

     

     

     

     

     


    >゜))))彡 >゜))))彡 >゜))))彡

     

     

     

    さてさて、来年の背中が見えてきたぞ。

     

     

     

     

     

    2010.11 佳音