脳腫瘍(髄膜腫)について


       写真1

       写真2

        写真3
髄膜腫というのは脳を被っている白いビニールのような硬い膜(脳硬膜)から発生した腫瘍で脳腫瘍の中では最も頻度が高い腫瘍です。
この腫瘍の多くは良性で基本的には脳の外側にあるので多くの場合、手術により摘出可能です。
写真1は腫瘍そのものので、写真2は割面をみています。

脳腫瘍の多くは脳細胞から発生するので比較的柔らかいのですが、髄膜腫は硬膜から発生するので通常硬い腫瘍です。

写真3は髄膜腫と脳の位置関係が分かるように外国雑誌から引用した写真ですが、腫瘍が硬膜にできて脳を圧迫していた状態がよく分かります。脳に腫瘍の形がそのまま残っています。

             福岡徳洲会病院病理の吉田尊久先生に了解を得て公開しています