術後6年半      
12月27日に11回目のMRIを受けた。


病院で造影検査手帳を渡された。
手帳には、造影剤、マグネビスト10ml、 オム二スキャン
10mlと記されている。副作用の有無を記録するための手帳だ。


病院が検査に慎重でも、患者がいい加減だったら、どうしようもない。前回は、3月に検査を受けたのに、長年の習慣から、また受診の予約を1月に入れてしまった。
家に帰ってから、予約票を見て気づいた。検査の期間を延ばしたいと言いながら、逆に縮めている私は、一体何なんだろう?


11回目となると、MRIトンネルもへっちゃらだ!!
検査中に居眠りをしてしまった。工事現場近くの仮眠用カプセルと思えば、気楽に休める。


結果は1月9日に聞きに行く。
小さな髄膜腫が発見されたのは、放射線科の医師が丁寧な読影をしているからと、当時の部長先生から聞いていた。
放射線科で丁寧に調べてくれるのだから、病院に二度も足を運ぶことになっても、それは致し方ない。


検査の結果は異常なしだった。
よかった!!これでまた気楽に過ごせる。


今後の通院や検査の回数を尋ねた。

術後5年以上経つと、受診を終了させる医師もいるそうだ。
先生はニコニコしながら、絶対大丈夫とは言えないけど、多分大丈夫だと思う、という言い方をした。この明るさが好きだ。
検査は2年後でもよいと言われた。

次回の受診は先生と私の都合から10月にした。


ここには先生の都合を書けないけど、先生もあれこれ忙しいのだ。
そう言えば、Dr.の愚痴も聞いたことがある。御気楽な私には医師も自然体なのかも。。。


受診日が近づいてきたら、電話予約を入れる。電話予約も可というのは、再来患者には、ありがたい。MRIは1年先まで予約できるので、次の受診時に決めることにした。

患者の生活や気持ちを尊重してくれる先生の診察態度は、ありがたい。通院の間隔が空いて、一歩完治に近づいた気がした。


病院から駅までの道のり、足取り軽く帰ってきた。
脳腫瘍が見つかって頭が真っ白になって帰った日、部長先生のお話が聞けて温かい気持ちで帰った日、Dr.の異動を聞いて泣きながら帰った日、いろんな思いで歩いてきたこの道だが、今日は晴れ晴れとした気持ちで帰った。