初氷



  

 今年は暖冬だと言われていた。ところが11月は観測史上初めてというような、記録的な寒さがきて、すっかり冬に突入した。
  ところが気象台は「暖冬」の冬とは、12−2月を指すので、この期間は暖かくなると言うのである。したがって暖冬であると言う前提で、何もかも遅らせ気味に進めていた。
 そこに12月初旬にまた記録的な寒さである。池に連日 氷が張った。ソーラー温水器の水は抜いた。しかし、遅めに播いていたタマネギの苗はかわいそうなほど小さいのである。でも移植をためらっているわけにもいかなくなった。細いマッチの軸と頭くらいな苗も、一雨来た後に移植した。
 果たして春にはちゃんと育つのだろうか。気象台は状況が変わったら、素直に間違いを認めて、早めに訂正してほしい。自然は予測を裏切るのではなく、自然なままに移ろうものなのだ。



 小さいタマネギ苗と定植の姿



 今年は赤いタマネギが沢山残って、それぞれ芽を伸ばしているのに対して、白いのは一部溶けたりしてなくなってしまった。白いのを赤の生食用に使うことは出来るが、逆をするとどうもうまくない。それに赤タマネギの苗はとても小さいので、白いほうの苗を多く植えた。
 タマネギは作りやすく、いつもいいものが出来た。いつか久門さんがきて、「家より良く出来ている」と誉めてくれたりしたので、その気になっていたのだが、もしかすると夏の暑さに溶けてしまったのがあるのは、出来すぎではなかろうか。
 そんな反省も込めて、固めに作ろうと思っていたのが、苗を小さめにした上に寒さの到来で、裏目に出た。苗は小さいながらしっかりしているので密度で収量をカバーするつもりで、植えてみた。

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