上三谷のお祭り

皆さんの地区では、どの様なお祭りが行われていますか?

 今回は上三谷の秋のお祭りのユニークなお供え料理を紹介させていただきます。

ホムスビノミコト

炎産霊神(秋葉神社)秋祭り《1010日》

これは里芋(○形)と焼き豆腐( △ 形)味付けした海老を、長さ30cm程の竹串に刺したものです。

頭屋・相頭屋が前日にのっぺ・重箱に大根の茎漬け・()と共に用意し、礼拝後各戸に配られます。御供物は他に、清酒・肴(鰯の焼き物2尾)・柿2個・他の果物・白米13合・野菜・乾物等で、酒・肴・茎漬け・のっぺ・柿は角膳にして参拝者が分け合っていただきます。
   
※飯をオシ治具で押した物1/4
☆ 菊理比売神(白山神社)祭り《11月3日》 ☆
ククリヒメノミコト
半切り()の中にカワラケ敷(藁の輪)、カワラケ()の中に写真()の様なお供え物を並べ、延べ餅(8升分を7つに丸く延ばしたもの)2枚をV形に、更に1枚を中央に乗せる。
もう1つの半切りには、里芋の葉に和え物(薄く味付け)を入れ、延べ餅2枚をV形に入れた上に置き、1枚を中央に乗せる。(写真下) 拝殿には清酒・肴・果実・野菜・乾物をお供えして延べ餅は後で切り分けて家族の人数分いただいて帰ります。

★お供え物にはそれぞれどのような意味が

あるのでしょうか?★

豆はマメ(健康)に、果実は実を結ぶ、子宝に恵まれる、

等の解釈が予想されますが、さて柘榴(ざくろ)は‥‥‥

沢山の種子=子孫繁栄(??いえいえ!その果皮と赤い実には生贄(いけにえ)の意味が‥‥

との説もあります。

これらの祭りの詳細は、『祭礼式萬記入帳』(明治389月収載)に記されています。

少なくとも百年もの間、このしきたりにのっとって受け継がれて

来た祭事なのですね。

村の貴重な宝物として伝承して行きたいものです…。

 

さあ、いよいよ氏神様への渡りです!!
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