護国山 天照寺  開創 670年

曹洞宗 護国山 天照寺

三重県伊賀市霧生2559番地 (旧 名賀郡青山町霧生)

御本尊   釈迦牟尼如来

由 来

開創の年代は不詳であるが法相宗長楽寺といい南北朝時代 延元元年(1336年)頃に護国山祥雲院天正寺と称し七堂伽藍を備える近国無双の寺であったと言い伝えられ後醍醐天皇の勅願所となると「寺院明細帳」にいわれている。
大永3年(1523年)大和三輪慶田寺三世(天照寺開山)鷹室洞俊大和尚 皇太神宮参拝の帰途当地に泊まり霊夢を観じ寺院を再建 禅・曹洞宗に改める。
三世和尚の代に天正の乱の兵火にかかり消失し、以後伊勢八知に長楽寺の寺号をとりたてて隠居する。
四世代に再興し、兼ねて、美杉西法寺、高尾西明寺・観音寺・万松寺の各寺を建立し開山となる。
古来本尊は薬師如来であったが消失した為五世代に釈迦牟尼佛に改められる。

史実と伝説

旧青山町指定 有形文化財 『五輪石塔』

南北朝足利時代「天平17年2月23日当寺開山」(1336年)の銘が刻まれている立派な五輪石塔である。

旧青山町指定 有形文化財 『宝篋印塔』

形が完備せず文字も銘記されていないが誠に古く古色蒼然としてその手法からいってまさしく鎌倉時代の作と推定されている。

准后記や伊水温故等の書物に「藤原千方将軍」の首塚と記載された伝説もあるが、南北朝戦国時代の無名戦死者の供養塔ではないかという説が正しいようである。

花見の様子

天照寺伽藍
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由来と史実