この秋は

よべのつき二〇〇八
重なるときは色々重なる。
今年はとうとう観月薪能には行けなかった。
それでも色々と楽しかった旧八月、月の頃のことをあれこれ。
////////// 9月21日 ///////////
まだ暑い八月(旧暦ではなく)メールと電話があった。
写真俳句に関してお話を聞かせてください、と。
何度かメールのやり取りや電話、そして
九月二十一日、カメラが我が家にやってきた。
俳句が楽しい、写真も楽しい、
結局何をしていても楽しいのだが、
写真と俳句を組み合わせる楽しさを紹介して欲しいというお話で、
他の楽しく写真俳句をしている人々と一緒に
いざ、テレビの中へ。
わたしはインドア部門、家の中でもこんなに楽しいという役割。
実際、家の中のもの達の刻々と変わる色々な表情を
写真におさめるのは好き、
俳句に詠むのも好き、
組み合わせることが出来ればもっと楽し♪なので、
いつもの我が家でいつものままに遊ばせていただいた。


放送は十月、
もちろんまだどんな出来かは知らない。
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////////// 9月28日 ///////////
写真も楽しいが、やはり俳句が好きなので、あちこち句会に出かける。
今年も『伊丹・第三回全国花の俳句大会』へ。
今年もというのは、昨年も参加していたからで、昨年は
前回はバラ園の吟行で、薔薇のことを詠んだが、今回は伊丹の町を歩いた。

花の俳句だから花を詠もうか、
コスモスが咲いている、
白い芙蓉も咲いている、
つゆ草、えのころ、
芒に萩に、


でもわたしにやってきた句はこちら。


第三回全国花の俳句大会 吟行投句入選
秋の蚊をはらひ土俵へあがりけり 坂石佳音
そして、やはり写真も好きなので添えてみる。

吟行の後の大会では吟行投句の他に事前投句もあったのでその表彰や
ジュニア部門の表彰も。

「紙ふうせん」のトークと歌もあったり、
懇親会では紙ふうせんの平山泰代さんが故桂信子氏の句、
「青空や花は咲くことのみ思ひ」を歌ってくださったり
とても素敵だった。もちろん第二回でお会いした選者の皆様や
ご参加の方々ともまた会うことが出来て、どなたかが
「同窓会みたいやなぁ」とおっしゃられていたが、ほんとうに
そんな感じのあたたかな会だった。

この日は旧暦の八月晦日。
わたしの2008年の月の月はこうしておわった。
来年もよい月の月でありますように。

2008.9.30 Photo / 文 / 句: 坂石佳音