かのんのキョロキョロ日記

    Artist in Residence at IGA2004

    その参

     

    2004.8.10

     

     

     

                    Artist in Residence at IGA2004 資料
                             その壱へ


    本当は週末だけの彫刻教室、しかし、窯出しが平日になり、都合のつく

    メンバーは集合♪

     

       秋暑し三々五々の歯の白さ   佳音

     

      

     

    『ワーリー窯』を開きます。木と紙と土、木は燃えてしまいましたが、紙は

    泥と幾層にも重なりあって自立していました。手にとるとミルフィーユの

    ようにパリパリと崩れます。

    オイル缶の中、灰をかきわけ発掘をするようにそっとそっと、手探りの

    作業。ひとつひとつ取り出される作品たち。

    ワーリー窯の中身は炭やおが屑が焼けた灰が釉の役目を果たすとか、黒く

    焼きあがりました。水を入れてもしみ出ません。

     

      

     

    水洗い後 

     

      

    ひでこ作 苺のデコレーションケーキ、ショートケーキは誰かな?

     

    もうひとつの窯もひらきました、こちらは大きな作品が入っています。

    どちらの窯も残念ながら割れてしまった作品もあるのですが、それぞれ、

    「わたしのねこ!」「ぼくのはんばーがー♪」と楽しそう。

    ワーリー窯は約900℃、薪をくべていた時間は約三時間。

    もうひとつは約800℃、こちらはワーリー窯の三倍以上の時間が費やされ

    ました。

     

     

          捨てがたき欠片かなかな時雨哉  佳音

     

     

     

     

    残念だけど割れてしまったものにお別れして、お片付けです。

    煉瓦を運んで、灰を片付けて、もとの平らな場所に戻しました。

    作品たちを屋内に入れて、ひと息。先日の紙すきの作品も出来上がって

    いますよ。

     

      

     

    作家の皆さまの作品も着々と。


           


     

    あえかなる夜風のものみ川蜻蛉   佳音

     

    朝夕は少し涼しくなった青山町、

    今週末はおやすみ、22日、23日が制作最終週になります。




                             その四へ


                   2004.8.14  Photo / 文 / 句: 坂石佳音




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