かのんのキョロキョロ日記

    Artist in Residence at IGA2004

    その弐

     

    2004.8.78

     

     

     


                    Artist in Residence at IGA2004 資料

                             その壱へ


    先週は私が句会で出かけたため、欠席しましたが、さて、今週は何を作ろう♪

    ん?これは??

     

     

    そう、今週はもう窯を作り火を入れる週だったのでした。

    すでに地面をならし耐火煉瓦を積んで基礎ができており、片方はゆっくりと

    時間をかけて焼き上げる窯、もうひとつはもっと短時間で焼き上げる

    通称『ワーリー窯』(Wali・Hawes氏指導)という缶と木と紙と泥で

    作り上げるペーパーキルン(紙の窯)です。

    18Lのオイル缶に炭やおが屑、そして乾かした小さめの作品たちを

    おさめます。

    それらを土台(レンガの上の金属枠は現地にてスタッフが溶接!!)の

    上に山形に組み、周りに板を立てかけます。

     

      

     

    そこに泥をつけた紙(不用になったカタログあり、広告あり・・・)を

    どんどん貼っていく。何枚も何枚も重ね貼って、子供達も驚くほど

    スピーディーにこの作業をこなし、みるみるうちに茶色の小山が出来ました。

     

       どの頬も泥乾きをり片蔭り   佳音

     

      

     

    その間に、もうひとつの窯も着々と煉瓦が積まれ、中には大きな作品

    たちがいく層にもおさめられています。

     

     

    そして、二つの窯が完成しました。

     

      

       下から覗くと・・・・

     

    彫刻教室は期間中の土・日曜日の午前中にあるのですが、この日午後、近辺は

    大雷に大雨。車に乗っていてもワイパーがきかず、まるで洗車機の中を走って

    いるようでした。

    その雨の中、先生方やスタッフの皆さんはこの窯をテントをかぶせて守った

    とのこと。その甲斐あり、窯は無事、翌日の火入れを迎えることが出来ました。

     

    「おはようございます」と挨拶をすれば、二筋の煙。

    二つの窯の煙突からのぼる煙です。

     

    外礒先生、今日はお帽子 

     

    最初は乾燥させるためにゆるくゆるく焚き、やがて強い炎へ。

     

      

     

    時折「パチン、パチン」とおそらく作品のいずれかが爆ぜている音がします。

    火を強くするのが早かっただろうか・・・作品がごついからだろうか、

    いずれにしろ、もう、火を落としてさまして、開けてみるまでわからないの

    です。

     

     火が入ってからも泥と紙で窯の補正。

     キモチイイ♪ 

         

     

    この後、子供達は紙すきも体験。

    牛乳パックから採取した紙繊維を葉書にします。

    落ち葉や押し花を一緒に入れて、ガラスにぺたり。

     

      

     

    どちらも出来上がりが楽しみです。

     

       蜻蛉やぢんぢんと赤孕む窯   佳音

     

    水溜りで遊んでいる子もいます、水は熱くなっていますが、この水は

    昨日の雨。昨日から暦の上では秋です。

     

       雲踏み抜いて立秋のにはたづみ   佳音

     

    来週はありません。

    再来週、八月二十二・二十三日が彫刻教室(作業)最終週となります。

    でも窯出しは先生方の手でこの火曜日とのことなので、行ってみよう♪

     

     

     

    <<< おまけ >>>

     

     ♪♪♪ 




                             その参へ


                   2004.8.9  Photo / 文 / 句: 坂石佳音




                       メールはここにゃ