七月

    2009

     

     

     

     

     

     

    七月初めのとある昼さがり、ひとりでお茶をいただいて

    からっぽになったコーヒーカップの底に

    なかなか素敵な三日月を発見した占い師かのん(←かなり怪しい)は

     

     

     

     

     

    「今月はきっと楽しいことが目白押しであろー。。。」

     

    と予言した。

     

     

    ・・・・・

     

     

    ほんまかいな?

    ほんまやってん。忘れないように記録、記録。

     

     

    >゜))))彡

     

     

     

     

     

    4日(土)いきなり思い立って申し込んで、風鈴列車俳句(まちかど風鈴プロジェクト)参加。

     

    これはすでにどこかでお話済み。

     

     

     

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    5日(日)バレエ(娘)のレッスンおよび発表会の準備。

     

    例年8月にある発表会。昨年は亀山の教室の主催だったが今年はこちら。

    そして、例年より早い7月19日と決まったのが今年の初めで、

    それから娘は通常金曜土曜の各一時間半のレッスン以外に

    土曜日は一時間半時間延長、日曜日も各教室合同でのレッスンと

    忙しい日々だった。

    送迎は父でもできるが、発表会が迫ると当日の裏方の役割分担のこと

    などもあり、母も結構忙しい。第一日曜日にある結社の月例句会は

    今月はお休み。

    発表会の演目は白鳥の湖で、全幕は初体験。

    小さな白鳥大きな白鳥、皆雪のような衣装をつけ練習。

    衣装は美しいが練習はかなりハードで、どの子も背中に大粒の汗。

     

     

     

     

     

     

    湯気上ぐる踊り子の背中梅雨曇

     

     

     

     

     

     

     

     

    9日(木)仕事、のち、娘の学校の学期末懇談会、のち、超結社句会(伊賀にて)

     

     

     

     

     

     

     

    朝から仕事、急いで帰宅して娘の待つ学校へ。

    三者懇談のために教室に入ると黒板になにやら。

     

    「これ、なかなかいいでしょう?ちょっと字が間違っていますが。」

     

    と笑う担任の先生の許可をいただき写真撮影。

    オカンも I love you. やで♪

     

     

     

    日焼けらに呼びとめらるる部室前

     

    手をふる子につと笑ふ子夏旺ん

     

    大夕立過ぐ教卓に閻魔帳

     

    先生のハンカチにゐる大トトロ

     

    三者懇談傍聴のオニヤンマ

     

     

     

    夕食の支度を終え句会への道は夕焼け。

    川沿いの道を伊賀上野へ。

     

     

     

    白鷺も五位も塒へ向かふ頃

     

     

     

     

     

     

    10日(金)高校野球(息子)の三重県大会の開会式で四日市へ。

     

     

     

     

     

     

     

    高校三年生の夏、部活引退前の最後の大会の開会をを観るために四日市へ。

    近鉄四日市駅までは電車。そこから開会式のある球場へは

    臨時バスが出ていた。往路はわたしを含め三名、復路はわたしだけ。

    運転手さんが同じかただったので、ちょっとおしゃべりをしたり。

    球場では単独行動だったので、自由にウロウロキョロキョロ。

    一塁側最前列に座り込み入場を待つ。

    昨年は開会式直後の第一試合だったので一番最後の入場だったが今年は

    早い方の順番で観るには三塁側がよかったかな・・と思ったり、

    入場は一塁側からなので、こちらでよかったと思ったり。

    開会式後はすぐには帰らずあちこち眺めて写真を撮っていたら

    視界に息子のチームメイトのVサイン。さりげなく友人の後ろにまわり、

    にやりと笑う息子も含めて何枚か撮ってから帰路についた。

     

     

     

    梅雨寒や臨時バス待つロータリー

     

    夏の子のまつすぐに持つプラカード

     

    スパイクの千の靴音梅雨晴間

     

    Vサイン残し駆け行く夏帽子

     

     

     

     

    11日(土)高校野球試合で津へ。

     

    娘のバレエは夕刻から、試合は朝から、というわけで、夫、娘と三人で

    学校からの応援バスに乗り込み出発。わたしはこの日も吟行の予定が

    入っていたが、この試合が入ってしまったので急遽キャンセル。

    対戦相手は一塁側を埋め尽くすといえばちょっと言い過ぎかもしれないが

    応援団が陣取り、チアーもいたりとにぎやか。

    こちらは学校から吹奏楽部や学生も来て、われわれ保護者と

    伊賀のリトルリーグの子供たちの飛び入りもあり、

    少人数ながらがんばって応援した。

    息子は昨年まではレフトの番号を背負っていたが、今年は部活中に

    一度倒れたこともあってか11番をもらっていた。本人の言うのには

    マネージャー的な仕事をしてほしいということで、マネージャー登録に

    するかという話もあったようだが、それではベンチから出られないので

    選手登録で落ち着いたようだ。新しい監督には「お前はチームも野球も

    わかっているから、皆に声をかけてやれる。」といわれ、息子も

    それを納得していたようで、「俺は出ないよ」と背番号を縫い付ける

    わたしと夫にそんなやりとりのことを話してくれていた。

     

     

     

     

     

     

     

     

    実際試合前の練習は監督の補助をし、試合中は三塁側の

    ランニングコーチとして敵に味方に声をかける姿に、

    ああ、あの子らしいな、と思ったり。

     

     

     

     

     

     

     

     

    ただ、外野フライがころりとこぼれたときは、あそこにヤツが

    いたら、捕ってたな・・・と思ったのは親バカのひとりごととお許しを。

    もうひとつだけひとりごとを言うと、あまり試合を見に行くことは無かったが、

    どの試合でも息子のところに打球が飛んで、捕れるか捕れないかと

    ドキドキしたことはなかった。

    だって、ヤツは捕るから。

     

     

     

     

    真つ白のボール吸ひ込む夏の雲

     

     

     

     

     

     

     

     

    小学五年生から八年間の息子の野球生活がひとまず終った。

     

     

     

     

    12日(日)バレエのレッスンおよび発表会の準備。

     

     

    5日と同様なんだかんだと。

    本人はかなり神経質になっていて、色々いうと怒りそうなので、

    何もいわないように心がけた。

    (ほんまはいいたいけど、わたしがあの年頃でうだうだ言われたら

    いやだったろうなーと思うから。)

     

     

    黙り合ふ二つの背中五月雨

     

     

     

     

    14日(火)超結社新聞屋句会(梅田)

     

     

    いつもの糸瓜俳句会。(超結社句会)

    夕刻からなのでちょっと早めに出て句友とお茶をいただくこのごろ。

    いつもは二次会もタイムリミットまで参加するが今回は次の日に来客ということで

    二次会は欠席。(鮒鮓をいただきそこねた。)

     

     

    そろそろとあふみの鮓を囲みをり

     

     

     

     

     

    後日届いた句会報の表紙の絵は席題の舟虫。

     

     

    枝付きもありし露店のトマトかな

     

    真夏日や小山のやうな天津飯

     

    生れし日の光の記憶ハンモック

     

    泉の底の鈍色のハーモニカ

     

    舟虫を百匹描くといふ児かな

     

     

     

     

    15日(水)こてこてくのいち吟行 

     

     

    結社投句・複数のインターネット句会の投句や選句の締切日でもあったので、

    先にそれを片付けて、15日は伊賀を吟行。

    アラスカから来た句友や神戸・大阪・京都とそれぞれ電車を乗り継いで

    伊賀に集まった女ばかりの六人で伊賀をうろうろ。

    一応吟行なので、句会場も借りたが、暑かったのと時間が

    無かったのと、なあ、色々あって、句会は後日インターネット上で実姉。

    句会場に借りた部屋は句を詠む会場になった。

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    ワンマン電車青蔦の触るるほど

     

     

    無愛想に田楽あふぐ破れ団扇

     

     

    そのかみは俳聖立ちし木下闇

     

     

    俳聖の座像をめぐる蝿二匹

     

     

    夏装束のくの一の無聊かな

     

     

    本当は時間があれば車で案内したい場所もあった。

    我が家にも寄っていただきたかったなあ・・・・またいらしてください、

    アラスカは遠いけれど。

     

     

     

     

    18日(土) バレエ発表会 リハーサル

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    いよいよ翌日は本番。

    衣装を着けて舞台上でリハーサル。

     

     

    日雷悪魔脱皮の楽屋前

     

     

     

     

     

     

     

    19日(日)バレエ発表会

     

     

    朝は何時に起きようか、八時半には会場に入っておきたい。

    開場は13時、開演は13時半。

    どうしてそんなに早く行くか?ゲネプロがあるから。

     

     

     

     

     

     

     

      

     

     

     

    ゲネは時間いっぱい、ギリギリのまま本番へ。

    楽屋舞台連絡係になったわたしは大忙しの予感。

    ところが今回の小さい人たちはとてもオトナで、楽屋は整然としていた。

    舞台袖でも今までに無い静けさで、衣装さんがびっくりして褒めていただいたほど。

    楽屋のお世話の要らない六年生以上の部屋はみな助け合って着替え、

    顔を作ったり直したりして舞台へ。

    娘は今回どの幕でもなにかしらの出番があり、昼食を食べる時間もなったようで

    差し入れたチョコレートが少しだけ減っていた。

     

     

    指そつと舐めて真夏のチョコレート

     

    楽屋の隅の沈黙のバナナかな

     

     

     

    舞台は無事終わり、楽屋、客席を皆で掃除して帰路に。

    夕食は娘の好きなお店にて。

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    24日(金)昼食会

     

     

    職場の友人と出版社の女性と四人で昼食会。

    ひとりは用事で途中で抜けて、三人でそのまま5時までおしゃべり。

     

     

     

     

     

     

    涙の形のナンを焼く夏炉かな

     

     

     

    笑って笑いすぎてこぼれた涙ならいいか。

     

     

     

     

     

    25日(土)三重県吹奏楽コンクール鑑賞

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    本当はバレエの発表会の日も吹奏楽部はチャリティコンサートだった。

    バレエを優先してそちらを休んだから、

    このコンクールは思い切りがんばろうと、娘も気合が入っていた。

    ところが気合が入りすぎて、日程を間違えており、予定していた日曜日の

    前日ということが判明したのが三日ほど前。

    父親は日曜日に休みを取っていたので行くことができず、

    職場の皆さんのご協力により休むことのできた母がひとりで鑑賞に行った。

     

    少し早くついたので津の駅前で何か食べようと思ったら

    『そうめんあります』の看板。早速入って涼しく冷たくいただき、

    カフェオレも頼んだ。

     

     

    半時に一本のバスみかん水

     

     

     

    会場に着くとちょうど娘の学校も到着したところで、

    大きなチューバのケースをひょいと持ち上げる細っこいのが見えた。

    いやがるかな・・・と思いながら写真を撮ったら、知らないふりをしていた。

    演奏は上々。舞台に上がることは慣れているのでまったく緊張は無いらしい。

    かえって舞台の上が楽しいという神経の太さ。

    ええこっちゃ♪

     

     

     

     

     

    28日(火)・30日(木)来客

     

     

     

     

     

    この日は出勤だったが、釣人に来客があり、そのうえ息子の学校のことで
    いきなり車が必要になったので、仕事はかわってもらい、車はさっちゃんに借りた。
    ところが職場の同僚が急用ができて遅刻すると連絡が入り、わたしの用事は
    午後一番だったので急遽朝だけ助っ人に参上。
    行ってみたらもうひとり急に遅刻者が出て、店には新人さん二人だけという緊急事態で
    ああ、助っ人に行ってよかった・・・・・ややこしい朝だった。
    息子の用事は滞りなく終った、よかったー。
    代わってくれたSさんありがとう。

    釣人の来客は釣人の母であるよしこちゃんの実姉の夫、つまりは釣人の伯父で、
    昔から鮎釣が好きで、若い頃からあっちの川こっちの川と出かけていた人。
    古希を過ぎ、一人で車を運転して出かけるのも同居の家族が心配する・・・・という
    ことで、昨年から釣人の許へ遊びに来て一緒に釣りに行くようになった。
    昨年、道具をそのまま我が家に預けていたおっちゃんは今年は身一つで登場。
    途中でおにぎりを買い、十時頃に二人で我が家を出発し、二十分ほどで川に到着、
    夕方まで友釣り三昧。

    「ふたりとも帰ってけーへんなぁ」

    「釣れてるんやろか」

    とこちらは色々噂や心配をしているが、男二人は雨に濡れても転んで腰が痛くとも
    それはそれは楽しそうに帰ってくる。
    (一昨日がおっちゃんの今年初釣行で、ほぼ一日雨で二度転んだとか。)

    今日、わたしが帰宅したときにはもう日もそろそろ傾こうかという時刻で、
    よしこちゃんに「来はった?行った?」と問えば、「機嫌よう行ったで」との返答。
    おしゃべりしていたら車が帰ってきて、にこやかにおっちゃん登場。
    よしこちゃんの部屋で、ちょっとのつまみとちょっとのビール、
    ちょっとのおしゃべりでがはははははーと笑い声を響かせてから帰路へ。
    飲んでいないわたしが運転、釣人も一緒に乗って駅まで送り、釣人は心配性なので
    おっちゃんが改札をぬけるまでそっと見守ってから帰った。

    我が家の最寄り駅からおっちゃんの住む大阪八尾までは乗り換え一回ありの
    約一時間半の道のり。
    寝て乗り過ごしても上本町やからすぐ戻れるやん。
    ゆっくり帰ってな、おっちゃん。
    鮎、ちゃんと持って帰りや、電車に忘れたらあかんで。

    ちなみに一昨日は二十尾ちょっと、今日は三十尾超の釣果。
    また来てね・・・・といわずとも、約束はできているようでありまする。
    楽し♪

     

     


    手指冷やして桃の実を剥いてをり


      
      
    かなかな時雨こけた奴手ェ挙げよ

     

     

     

     

    >゜))))彡  >゜))))彡  >゜))))彡

     

     

     



    これらの隙間は仕事をしていた。。。。と思う。

    俳句関連も色々と締め切りがあったりと、

    コーヒーカップの予言の『目白押し』は大当たり。

    『楽しいこと』の部分は?

    もちろん大当たり!!!

     

     

    八月も飲んでみようか、気に入りのあのカップで。

     

     

     

     

     

     

    >゜))))彡  追記  >゜))))彡

     

     

     

    さてさて、こんな七月の後、八月は釣人は鮎釣りに行っているし、娘は部活動に

    息子は引退したはずの高校の野球部の助っ人やなぜか卒業した中学の

    野球部の予定表までもらって真っ黒に日焼けしている。

    コーヒー占いをするまでもなく・・・なのでありました。

     

     

     

     

    八月のフルスピードの時計かな

     

     

     

     

     

    2009.8 佳音