二〇〇九年 一月
まいまいクラブ
eco織 ＆ ケータイ写真俳句神戸吟行
2009.1.24 , 25
Kanon ＆ てくてくお嬢×３
ケータイ写真俳句や写真部に参加している『まいまいクラブ』が1月の
２３・２４・２５日の三日間、関西でイベントを実施するという。
さすがに三日連続は無理だったので、２４日の『eco織体験』と
２５日の『ケータイ写真俳句神戸吟行』に参加した。
>゜))))彡
１月２４日（土）
「おばちゃんとおねえちゃんって芸名があるん？」
２４日のeco織は『お子様もご一緒に』だったのでいつもの遊び仲間を二人誘った。
彼女らは一緒に俳句の宿題をしたり書初めをしたり
我が家によく遊びに来てくれるので、わたしが俳句をしていることも
ひでこが時折投句することもことも知っている。
「げーめーやなくて、はいごーやで。・・・ふたりとも考える？」
というひでこの誘いにふたりはちょっと考えて、その日一日限定で
小学四年生はかれんちゃん、小学六年生はりんちゃんになった。
（四年生のかれんちゃんは今年のNHK全国俳句ジュニアの部に入選.。）
かれんちゃんは何度かひでことわたしと三人で大阪に遊びに来ていたが、
やはり一緒に歩く友達が多いのは楽しいことで、行くと決まってから
時間や服装や鞄まで「どうする♪どうする？」と三人大騒ぎ。
eco織は午後からだが早めに出てあちこちウロウロすることに。
わたしとひでこはブーツが好きで、冬のお出かけはブーツを履いていることが多い。
それを知っているかれん＆りんもブーツが欲しくなったようで、
この冬に新しく買ったという二人お揃いのブーツを履いていた。
今日はたくさん歩くよ、お嬢さん方。
背伸びをして一月の駅にをり
遅めの朝ごはんと昼ごはんの兼用でマクドナルドのモーニングセットを
いただこうと思ったらまだモーニングの終了時刻まで３０分もあるのに
売り切れになっていたり。（かれん娯録：「さすがおおさかや！」）
それでも三人てくてくてくてく、切符を買ったり道はどちら？と悩んだり、
しおりを作って今日のスケジュール、行き先は記してあったので
わたしはずっとうしろをから三人を眺めていた。
『てくてく』に今日はじめて参加のりんちゃんは何度も振り返ってわたしを
見ていたがそれも最初だけ。三人でああだこうだと相談してGO！
バレンタインカラーの街を歩いて、（かれん娯録：「さすがまちや、いろいろあるぅ♪」）
途中懸案のお茶とケーキもいただいて時間通りに大阪梅田の毎日インテシオへ。
地下にいたのでそのまま入っても良かったが、かれんちゃんが
「大阪ってビルがにょきにょきってあるんやろ？」というので、じゃあ、それを見ましょうと
地上へ。「うわああああああああ」とぐるっと眺めた先に毎日新聞社のビル。
今日はそこに行くとわかってまた「うわああああああああああ♪」
会場の前にはまいまいクラブのスタッフのみなさま。
「お久しぶりです」と挨拶をして中へ。
すでにたくさんの人が到着しており、持参の古布を見せ合ったりしていた。
講師の説明のもとダンボールや物差し、菜箸など身の回りにあるもので
ティーマットを織り上げたが、時間の都合で駆け足になり、
「わからへん」「でけへん」と言っていたかれんちゃんに
「おばちゃんといるときは『でけへん』いわない。『やってみる』やで。」
といえば、それからは黙々と作業を仕上げ、やはりちょっと説明が早すぎて
ついていけなかった不安顔のりんちゃんももちまえの『こつこつがんばる』で
きれいな作品を織った。（裏にも同じようにeco織を作ることができるので
仕上げはそちらも作ってから自宅ですることになったり。）
（上、左から、ひでこ・りん・かれん作品。手前の茶色っぽいのが佳音作。）
お土産に『まいちゃん小風呂敷』をいただいて帰り道、写真を撮って色々
声がけしてくださった伊藤俊文氏のことを「新聞社のプロのカメラマンさんだよ」と
言えば、「えー？！あくしゅしてもらえばよかったー」（かれん＆りん娯録？）と二人が。
夕刻の大混雑の大阪駅を抜け、（かれん娯録：「ひといっぱいや、さすがおおさかや！」）
近鉄電車に揺られて、「また誘てなー」「また行こなー」と
ブーツ三人娘のテクテク遠足は終わった。
歌ふごと交はす指きり春隣
かれん＆ひでこの過去の遠足はこちらにも
>゜))))彡 >゜))))彡
１月２５日（日）
まいまいクラブ参加二日目は神戸。
この日はひとりなので、さっさと準備をして駅へ。
歳時記は持った、電子辞書も持った、デジタルカメラと携帯電話を確かめて
車窓を見れば晴れ。この青空は神戸まで続いているだろうか。
冬青空電車三本乗り継いで
伊賀は寒くて晴れていた。
奈良に入る頃に雪がちらちらと・・・と思ったら
通過駅のホームや駅舎が白くなっていたり。
鶴橋で環状線に乗り換え、大阪につく頃は霙に、
そして神戸三宮は晴れ。
どないなってんねん。
旧居留地のみづいろのしぐれかな
集合は神戸市立博物館。中に入れば懐かしい人々と
はじめて会うのに初めてではない人々。
大高翔氏もすでに到着して学芸員さんの説明を聞いているところに合流。
館内を一通り見学して全員が揃ったところで開会の挨拶。
今回六回目の『ケータイ写真俳句吟行』にわたしは半分参加していることになる。
初めてお会いする人々、会いたかった人々と集合写真におさまって、
いざ、神戸散策へ。青空が見えていたはずなのに・・・
風花も飛び入る集合写真かな
きっと神戸の雪も参加したかったのだろう、すこし歩いたらまた青空になった。
手に手に携帯電話やデジタルカメラを持ち、うろうろする団体は
街の人の目にはどう映っただろうか。
案外じろじろ見られなかったのはそこが神戸だから？
片しぐれ遠き町より来し友と
冬麗のカフェいづこよりシガーの香
三寒の神戸タワーのくびれかな
四温晴旧居留地のビルディング
海のもの山のもの買ふ春隣
福の字がさかさまと差すミトンかな
鎌鼬ゐさう南京町の路地
辻ごとのアイラブ神戸春近し
船出せし二人待つ店日脚伸ぶ
おのおの昼食をとり、メールで投句のち毎日新聞社の神戸支局に集合。
今までは選者である大高翔氏が講評をしていたが、今回は
全員で挙手で「選句」をしたり意見を出したりと
かなり『句会』っぽくなっていた。
参加者のお一人より句会の前に南京町で買ったという「ぽっぺん」を
見せていただき「『ぽっぺん』はたしか季語だったよね。」と盛り上がったり、
おしゃべりも楽し。（ぽっぺん・ぽぴん・びーどろは新年の季語）
最後に大高氏と伊藤氏より三賞と写真賞が発表され、句会はおしまい。
まもなくのほんに間も無やぽぴん吹く
楽しいことはいつもあっというまに終わる。
そして何度目かの集合写真を撮って別れた、が、
吟行中に好みの長靴を発見した某氏とそれにつきあうという某氏が
そのお店を探しに行くというので、「行く行く♪」とわたしも参加。
結局もう一度吟行で歩いた場所を回ったことになったが、
時間が違うとこんなに景色は変わるのだなぁと新たなる感動。
赤い靴に一目ぼれの彼女は、赤は残念ながらサイズが少しだけ合わず、
たんぽぽ色の雪靴を購へり
明日は旧暦のお正月で、きっともっともっとにぎやかになるだろう街と
お別れして、二日間のまいまいクラブのイベント参加は終わった。
神戸元町春節を待つ灯り
>゜))))彡 >゜))))彡 >゜))))彡
eco織のわたしの作品は携帯電話置き場になった。
参加賞記念にいただいたまいちゃん小風呂敷はふたつ。
今度はいつどこで会えるだろうか、みなさんに。
いつかどこかで会えますね、きっと。
2009．1．31
写真/文/句：坂石佳音
>゜))))彡 >゜))))彡 おまけ >゜))))彡 >゜))))彡
関連ページのショートカットです。名前をクリックするとジャンプします。
かれんちゃんの入選句はこちら。
やきいもが右手左手ジャンプする
実はわたしも昨年のご縁からはじめて投句し、鍵和田秞子選の秀作に入れていただきました。
白息や御空に近き二月堂 坂石佳音
>゜))))彡