身を潜め、ひたすら隠れるための擬態があるかと思えば、ベーツ型擬態 と呼ばれるような目立つ擬態もあります。すぐ近くの繁みの中では・・・・。 |
<擬態の達人たち> ○で囲ってあるのが、左:シャクトリムシ(シャクガの幼虫) 右:ナナフシ(一生この形)です 色も形も、枯れ枝そっくり!(右上の枯れ枝は、サクラです) |
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擬態の達人エダナナフシの暮らし | |||
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もう1つの擬態 | |||
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脱皮した皮って何色でしょう | |||
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羽化直前のヤゴと目が・・・! オオアオイトトンボのストレッチ |
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クサカゲロウほか 左写真のシャクトリムシ 食物連鎖の瞬間 など |
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エダナナフシ ナナフシ目ナナフシ科 Phraortes illepidus |
ナナフシは、漢字で「竹節虫」と書きます。肢の付け根の形が、竹の節のように見えるのでその文字が当てられたのでしょう。多くの種類のものに翅が無く、飛び回って活動する昆虫ではありません。 動作は緩慢で、普段はじっとしています。エダナナフシの触角は、とても長く自分の体ほどあります。また、前肢も同じように長く、触角に沿わせるように前に突き出していることが多いため、4本足のように見えることもしばしばあります。 餌は、サクラ・ナラ・クヌギなどの広葉樹の葉といわれていますが、ここのエダナナフシたちは、ツツジの中に生息し、それを餌としているようです。ツツジの葉には短い細かい毛が生えていて、食べにくいようにも思うのですが、発達した下あごがあるから大丈夫なのでしょう。 |
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プロテクターでも着けて いそうに見える発達した 下あごです。(下から見 た所です) 「なんとも表現しにくい顔 立ち」ではあります。 |
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巧みな擬態で、木の枝・葉や枯れ枝になりきってしまうため、じっとていると、なかなか見つけられません。 左の写真の中央部に小さな丸い複眼があるのですが、目まで茶 色になっています。サングラスをかけたときのように視界も茶色に なるのでしょうか。 |
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カエルが上ばかり見ていました。下から覗き込むとエダナナフシがいました。葉っぱにぶら下がっています。ちょっと見たところ、やはり足は4本しか確認できません。葉っぱの裏側に上手にぶら下がっているので見つかりにくかったのですが、カエルには見つけられてしまいました。 このエダナナフシは、体全体がきれいな緑色でしたから、よけい見つけにくかったのです。同じミドリ色同士のカエルとナナフシ。いったいどんな会話をしているのか、聞いてみたい気がします。 |
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カタツムリを踏みつけて珍しく急ぎ足でした。とはいってもほかの生き物に比べて、はるかにスローペースですが・・・。 珍しく6本の肢を使っています。 絡み付いているヤマイモのつると足の区別が付きにくいところがあります。太さも色もそっくりです。 |
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何処に向かって行くのか分かりませんが、上へ上へとよじ登っています。このエダナナフシのように部分的に体の色が、茶色と緑の混じっているものにも何匹か出会いました。 肢の付け根の「節」の様子が、よく分かります。前肢の付け根の所が、木や竹の「節」にそっくりです。左上に向かって、細い触角が2本伸びています。 こんなふうに、エダナナフシが上に這い登っているのを見かけることは珍しいでした。 |
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用を足している最中です。 前肢は、前に揃えて突き出しています。 後肢の近くをヤマノイモのつるが、横切っています。一見すると、そのつるが中肢のように見えますが、そうでは、ありません。 フンは粒状で、濃い緑色をしています。排出されたばかりのウンチの表面は、ぬれて、べとべとしていますが、じきに乾いてきてころころした状態になります。 |
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水平移動の最中です。中肢で、しっかり葉っぱの両端をつかんでいます。 ふだんは、一体化して見える前肢と触角ですが、この時は、それぞれのつくりがよく確認できました。 こうしてみると、頭部と胸部が、はっきり分かれています。 |
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ぶら下がって、体を揺らしているのに出会いました。フワフワ・ゆらりゆらりと揺れています。 何処に行くでもなく、よじ登ろうとするでもなく、この姿勢のままです。 つかまっている時に使うのは、肢の先のかぎ爪のようになったほんの先端部分だけです。あんなにわずかな部分だけで全体重をささえているのに驚かされます。 |
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