六月七日は何の日?そうサラダ記念日です。

 

「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日(『サラダ記念日』)

 

今回は、俵万智の三十一文字の世界です。

 今まで、『サラダ記念日』は聞いたことあったけど、読んだことはなかった。たまたま、おばあちゃん家で、本を見つけて

読んで見た。「おもしろいなぁ」「上手だなぁ」「この人好きだなぁ〜」って思いました。

はじめて出会ったのは、学校の教科書でした。多分この2句は知ってるでしょう。

「寒いね」と話しかければ「寒いね」と答える人のいるあたたかさ(『サラダ記念日』)

 これは、中学校の教科書だったかな。めっちゃ感動しましたね。俵万智はすごいひとって思いましたし、短歌っておもしろいって実感しました。

まあ、他の短歌が難しすぎて理解できなかったってのもありますが。

一時間待っても来ないハイソフトキャラメルを買ってあと五分待つ(『サラダ記念日』)

 これは、高校のときかな?まさに現代短歌、いっつも教科書で古めの短歌(啄木とか、島木とか)ばっか載ってたなかで

ハイソフトキャラメルが登場したときにときめきました。ああ、あの森永のハイソフトキャラメルか〜!!親近感がありますね。

俵さんの三十一文字はステキです。

 思い出の一つのようでそのままにしておく麦わら帽子のへこみ(『サラダ記念日』)  

 愛人でいいのと歌う歌手がいて言ってくれるじゃないのと思う(『サラダ記念日』)

 いつもより一分早く駅に着く 一分君のこと考える(『サラダ記念日』)

 二週間先の約束嬉しくてそれまで会えないことを忘れる(『とれたての短歌です。』)

 別れ話を抱えて君に会いにゆくこんな日も吾は「晴れ女」なり(『チョコレート革命』)

 「今いちばん行きたいところを言ってごらん」行きたいところはあなたのところ(『とれたての短歌です。』)

 「愛は勝つ」と歌う青年 愛と愛が戦うときはどうなるのだろう(『チョコレート革命』)

 なんとなくわかったような気になって「登校拒否」とその子を呼べり (『かぜのてのひら』)

 イッセイのシャツ着こなせり若者がふるさと自慢に言う笹だんご

 卒業式の前の日に知る千円でバラは三本買えないことを

 

 

 

 

 今日までに私がついた嘘なんてどうでもいいよというような海(『サラダ記念日』)

 

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