招かざる客
 最近白いスマートなサギが訪れるようになった.地元の生物のグループにインターネットで紹介したら、チュウサギだと教えてもらった。
 ちょっと高い所に止っていて、何か獲物を見つけると飛び降りて捕まえている。すっと首を伸ばしているときの細さ、まるで風にゆれている紐のように見える。
 花しょうぶの間にいるザリガニやカエルなどを捕っているうちはいいのでが、そのうち池の金魚などにも関心が向くのではないか、と心配だ。
 実際冬には青いサギが時々やってきて、池に入っていることがある。知らずに近づいて飛び立ったときなど、予想外の大きさで迫力がある。
 今訪れているこの白いサギは、よく田んぼでトラクターの後についてまわって、掘り起こされたり逃げ出してきた生き物をあさっている。
 それだけ人になれているのだろう。上の写真はキュウイの棚に乗って見回しているときのもので、下は山吹などの生えている叢を歩いているところだ.緑の中にこの鳥の姿はよく映える。
 鳥目と言うのに、薄暗い夕方にも来ているのは、その日の食料が不足したのだろうか。コガネムシなどの害虫も食ってくれるのだろうか。小さな苗なども踏みつけたりするのだろうか。
 案外人懐こくちょっと離れたところで遊んでいるように見えるのを眺めていると、何か話し掛けてみたいような親しみを覚える。