【月見れば】よべのつき

二〇一〇年 喫茶『つぶやく堂』にて

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やんま.さまのホームページつぶやく堂

インターネット世界の片隅をうろうろするわたしの一番落ち着く場所。

ちょいとサボり癖がついて

駆け込んで拝見するだけの日も多いのではありますが。

 

春夏秋冬365日ありがとうございます、

やんま.さま、つぶやく堂のみなさま。

今年も月の秋です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2010。9.8

 

今日は八朔、八月の朔日(ついたち)、新月です。
ことしも一ヶ月間月と遊ぼうと思っています。
お騒がせしますがよろしくお願い申し上げます。

昨日の月を今日詠むので『よべの月』です。
先ずは明日の新月を明後日詠みます。

 

やんま.さま、今年もよろしくお願い申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2010。9。9

 

九月八日(旧暦:八月朔日)
月の出 午前六時過
月の入 午後六時前

 

 

暑い暑い夏だった、というよりまだまだ残暑が厳しいが、

朝夕は虫の音が聞こえ涼しい風が家の中を吹きぬける。

昨夜は肌寒いほどだったそして今も。
台風のせいだろうか、

それとも秋が本格的に深まりつつあるということか。


新月の夜に集まって開くという百物語は夏の季語。

百の話が終わった時に「何か」が起きるとか。
葉月朔日ならばどのような「あやかし」が登場したのだろう。

 

 


新月や畦に一尋ほどの縄

 

 

九十九まで語り終へたり朔の月

 

 

 

 

 

 

 

今一度ふりむき運動会をはる

 

 

 

 

またあした。

 

 

 

 

 

 

 

 

2010。9。10

 

九月九日(旧暦:八月二日)
月の出 午前六時半前
月の入 午後六時半前


中学校の体育祭、各学年ごとの「全員リレー」はクラス全員が走る。
今年初めて第一走者が三人とも車椅子に乗っていた。

バトンを渡した三人のうち二人は車椅子を片付けて歩いて、
一人はそのまま車椅子でクラスの皆の列に戻った。



 


二日月体育倉庫の万国旗

 

 

 


 

 

 

 

またあした。

 

 

 

 

 

 

 

 

2010。9。11

九月十日(旧暦:八月三日)
月の出 午前七時半前
月の入 午後七時前


娘のバレエの送迎で隣市へ。
彼女を待つ間一週間分の食料品の買出しをする、が、その前に月見。
空の上の方は晴れているのに地表近くはちょっと曇っていて月は見えず。
そんな日もあると買物をしていたら職場の友人と遭遇。
一緒にいた小さい人に新しい手遊びを披露してもらった。
「♪おたまじゃくしはかえるのこ〜」のメロディでウルトラマンや

ウルトラセブンが出てくる。
うーん、手遊びの世界も進化しているなぁ。

 

 


  
秋うらら身ぬちにバネを仕込みし児

 


  
三日月や逆さまに干すジャムの瓶

 

 

 

 

 

 

 

 

またあした。

 

 

 

 

 

 

 

 

2010。9。12

九月十一日(旧暦:八月四日)
月の出 午前八時半過
月の入 午後七時半過


突然映画の試写会に行くことになり大阪へ。
終わったら即帰って娘をバレエに送る。
小鳥の餌が少なくなっていたので買いに行った

ショッピングセンターの駐車場で見た月は、
薄雲の向こうでさびしそうだった。

 

 

 

 

たれもをらぬ横断歩道四日月

 

 

 

 

 

 

 

 

またあした。

 

 

 

 

 

 

 

 

2010。9。13

九月十二日(旧暦:八月五日)
月の出 午前十時前
月の入 午後八時過

 

丼ものはフライパンでどんっと四人分作る。
グラタンも大きな皿に四人分。
ホットケーキもハンバーグもお好み焼きも・・・・・・
「たまには一人前で作って欲しいなぁ」の声が

向こうでトウシューズをあわせていた娘の口から。
でもホットケーキはでっかいのがいいらしい。
よーし、満月のようなのをどどんと焼こうか、

そしてとりゃっとひっくり返そう。

 

 

 

 

繊月やグラスワインに金の波

 

 

 

 

 

 

 

 

またあした。

 

 

 

 

 

 

 

 

2010。9。14

九月十三日(旧暦:八月六日)
月の出 午前十一時前
月の入 午後九時頃


「ねえ、かあさん、梨をひとりでまるまるのまま一個食べてもいい?」


「いいよ、自分で剥いてね。」

 

 

 

 

ありの実のきれいな歯型夕月夜

 

 

 

 

 

 

 

 

またあした。

 

 

 

 

 

 

 

 

2010。9。15

九月十四日(旧暦:八月七日)
月の出 正午頃
月の入 午後十時前

 

受付の号外の束六日月

 

 

 

 

月例の超結社句会で大阪の新聞屋さんにいた。
以前娘の友達を梅田に連れて行った折、ビルの高さに大喜びをしていた。
今宵十一階の窓から月を観る。

 

 

 

 

月いよよ遠き十一階の窓

 

 

 

 

「満月や大人になってもついてくる」は辻征夫(俳号:貨物船)氏の句、
ついてくるけれどこちらが近づけば遠ざかるんだなぁ、お月さま。

 

 

 

 

 

 

 

 

またあした。

 

 

>゜))))彡 この日、すっかり六日月と勘違いしていました。

そのままにしておきます。 >゜))))彡

 

 

 

 

 

 

2010。9。16

九月十五日(旧暦:八月八日)
月の出 午後一時頃
月の入 午後十一時半過

 

雨。
玄関の灯の下、小さな守宮(やもり)が今日も迎えてくれた。
「雨やねえ」と話しかけたが黙ってどこかに行ってしまった。
恥ずかしがり屋さんやなぁ、うちの守宮は。

 

 

 

 

大判の生成りのタオル月の雨

 

 

仲秋の雨音を聞く尻尾かな

 

 

 

 

 

 

 

 

またあした。

 

 

 

 

 

 

 

 

2010。9。17

九月十六日(旧暦:八月九日)
月の出 午後二時前
月の入 午前零時前

 

 

 

夕刻、すごい音がして、

お客様がショッピングカートをひっくり返したのかと思ったら雷鳴だった。
仕事が終わって片付けをして外に出れば雨はあがり、街路樹の梢に半分の月。
駐車場まではゆっくり歩いても五分。
立ち止まり空を仰ぎながらであればその倍ほど。

 

 

 

 

夕さるや月の声音のちちろ虫

 

 

 

 

 

 

 

 

またあした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2010。9。18

九月十七日(旧暦:八月十日)
月の出 午後二時半頃
月の入  −

 

 

 

盈月や父に供ふる伊賀の酒

 

 

 

 

夫の成人前に亡くなった義父は河内の人。
自宅の仕事場にそっと一升瓶があったことを夫は覚えている。
河内の山すそで育った夫は父親ゆずりの野生の勘で色々なものを見せてくれるが、

「いやいや、まだまだお父さんにはかなわない」と母は笑う。
庭に以前誰かが拾って蒔いたむかごが生っていた。

 

 

 

 

一粒の月の馳走を拾ひたり

 

 

 

 

 

 

 

 

またあした。

 

 

 

 

 

 

 

 

2010。9。19

九月十八日(旧暦:八月十一日)
月の出 午後三時過
月の入 午前一時前

 

朝から出かけていた。
夕月を眺めながら帰宅し、夕食は外食にしようとまた出かけて夜の月を観る。

 

 

 

 

乳色の月研ぐ夜半の鰯雲

 

 

 

 

 

 

 

 

またあした。

 

 

 

 

 

 

 

 

2010。9。20

九月十九日(旧暦:八月十二日)
月の出 午後三時半過
月の入 午前一時過

 

黒髪を梳る指宵の月

 

 

 

 

長い髪が定番になっている我が家。
わたしは面倒臭がりなので長い。
娘はバレエでシニョン(後頭部でまとめ髪)を作るため。
わたしは白髪が幾筋も、それが嬉しくもあり。
娘の真っ黒な髪が眩しくもあり。

 

 

 

 

 

 

 

 

またあした。

 

 

 

 

 

 

 

 

2010。9。21

九月二十日(旧暦:八月十三日)
月の出 午後四時過
月の入 午前二時半過


  
上り月刈田の端のコンバイン


コンバインが休んでいる。
昼間鳥にまとわりつかれながら稲を刈っているときも大きな動物めいているが
夜はことに象さん(さんをつけたい)のようだと思う。

またあした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2010。9。22

九月二十一日(旧暦:八月十四日)
月の出 午後四時半過
月の入 午前三時半過


  
月代やランタンさげてつかひの子


今日は十四日の月ということで小望月かなぁと思うが、十五夜と実際の望月にずれが
あるので、月を見てもなんとなく違うような。
歩いて一分ほどのご近所からお遣いに来た小学六年生の女の子、懐中電灯ではなく
素敵な電池式のランタンを使っていた。
おつかいありがとう、気をつけて帰ってね。

またあした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2010。9。23

九月二十二日(旧暦:八月十五日)
月の出 午後五時過
月の入 午前四時半



  
中秋や空ばかり見る女どち


  暮れなずむ空明滅の稲つるび


  粒餡と漉し餡迷ふ月の夕


  やんわりと十五夜の月山際に


  夜の色の携帯電話月今宵


  望の夜のゆつくりはづす包み紙


  三五夜の銘々皿の濃紫


  黒文字を三度沈ませ月の菓子


  月夜長団子盗人来たやうな


  ころころと空鳴りたまふ良夜かな


  
十五夜。
山際は雲がちでしかも音も無く稲光が。
しかし月はきちんと山の端より出ていた。
我が家は紡錘形の真っ白な団子に餡の腹巻をかけたような

おそらく関西系の月見団子が好きでいつも探して買っていた。
数年前より必ずそれがあるお店をみつけ、

今年も皆でいただき、「秋になったね、一年はあっという間だね」と。
今年の満月は十五夜と少々ずれているので、

まだ一日二日はまん丸の月を観ることができる。
そして、今年も伊賀上野のお城の観月薪能に行く予定。(25日)
秋は楽し。

またあした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2010。9。24

九月二十三日(旧暦:八月十六日)
月の出 午後五時半
月の入 午前五時半前



  
からつぽの似合ふ空き瓶十六夜


  
いざよひや鼈甲色の老眼鏡



娘も瓶好きで先日買い物中に飴の入った瓶に惚れているので「うちにあるよ」と
うっかりつぶやいたら一緒に屋根裏に上がらされた。  
何を入れるでもなくでも捨てられない、
きっと何かが詰まっている空っぽに見える瓶がひとつ、娘のもとへ。

またあした。

 

 

 

 

 

 

 

 

>゜))))彡 >゜))))彡 >゜))))彡

 

 

 

空き瓶の句をデジタル俳画作家の清水国治氏が、俳画にしていただいた。

 

 

 

September 24 , 2010

Haiga394

 

 

 

Haiku by Kanon Sakaishi.

Mrs. Sakaishi has been reading haiku of moon daily these days,
and email them to me. From the batch, I made a haiga.


A bottle to which
emptiness becomes,
16th moon night

(清水国治訳)

 

 

『see haiku here』 (清水国治氏のデジタル俳画ブログ)

 

 

 

 

 

 

 

 

2010。9。25

九月二十四日(旧暦:八月十七日)
月の出 午後六時前
月の入 午前六時半前



  
立待や甲斐の国まで往く葉書


  
へうへうと雲間の月を釣る漢



今年はいつものようにつぶやく堂へのアップとメール送信、俳句ブログ、
mixi日記以外にツイッターにもアップしている。
何よりも例年と違うのは葉書を毎日一枚作っていること。

(写真もほどほどに印刷できる。プリンターって偉い!)
白露(わたしの所属する俳句の結社)に入る前と入ってからしばらく、
一枚の葉書に一句を記し、毎日毎日ポストに投函していた。
上手かろうがまずかろうがおかまいなし、ただ、
「詠むことが大好きです、詠んでいます」

と伝えたかった一枚一枚だった。
久しぶりの毎日のポスト通いはなんだか楽しい。

立待月、今日もほぼまんまるのはずの月が雲の上にいる。

またあした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2010。9。26

九月二十五日(旧暦:八月十八日)
月の出 午後六時半頃
月の入 午前七時過


 


  
タテのカギヨコのカギ読む居待かな

 


伊賀上野の観月薪能は必ず満月の日だったのが

今年から少々ずらしたらしい。来年は10月1日の予定とか。
というのも藤堂高虎の関連のイベントが来年あり、『高虎サミット』と
同じ日にするとそうなるようで、今のところ「予定」だそうだ。
そんな話を高虎の甲冑のレプリカを身につけた観光課の方が話していた。
高虎の兜、重いだろうなぁ

 

また、あした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2010。9。27

九月二十六日(旧暦:八月十九日)
月の出 午後七時過
月の入 午前八時過


 


  
寝待月握つて開く微熱の手

 


午後、しんどいというほどではないけれどなんだか変だなぁと思って

熱を測ればあらあらあら、
すぐに布団にもぐりこんだ。
夜半、ずいぶん楽になり窓を開ける。
一番の薬かもしれない、月光。
夕食は三人でがんばってくれていたので、ありがたくいただいてまた布団へ。
一番の薬はたくさんあるなぁ。

 

また、あした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2010。9。28

九月二十七日(旧暦:八月二十日)
月の出 午後七時半過
月の入 午前九時過

 


  
更待の雨てふてふの浅眠り

 


月の頃虫の音が低くなると雨になるかなと思う。
雨音が聞こえ始めたら手に受け、月の光を含む雨だなと思う。

昨日熱のことを書いたらあちこちからご心配をいただいた。
ありがとうございます、かあさんはあっというまに元気です。

 

また、あした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2010。9。29

九月二十八日(旧暦:八月二十一日)
月の出 午後八時半前
月の入 午前十時過

 


  
月はここよと真夜中のひつじ雲

 


だんだん月の出が遅くなり、そろそろかと外に出れば雲。
黒い羊の群れの中に白い羊。

 

また、あした。

 

 

 

 

中学校の文化祭にて撮影。

 

 

 

 

 

 

 

 

2010。9。30

九月二十九日(旧暦:八月二十二日)
月の出 午後九時過
月の入 午前十一時過



  
天涯花手を握りあふさやうなら

 


晴れたのでちょっと早めに出て通勤途上で花を見る。
秋そのものの天と地、なのに、

 


  
秋草の撓みや二タ夜月を見ず

 


ザンネン。
ところで「二タ夜」とはいえツマは留守ではありません。はい。

またあした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2010。10。1

九月三十日(旧暦:八月二十三日)
月の出 午後十時過
月の入 午後十二時過




  
宵闇やかつと煌めくシガレット

 


書店には電子煙草のコーナーが出来、(目立つところに作りました)
「禁煙しようかと思って」とお買い上げのお客さまや
「禁煙しようかな」と立ち止まるお客さまも。
昨夜仕事帰りに雨のコンビニエンスストアに寄ったら思ったより混んでいて、
煙草のカートン買いのお客さんばかりだった。
ヘビースモーカーの家で育ったせいか、わたしは紫煙のある景色は嫌いではない。
自分は吸えないけれど。

今、我が家には喫煙者はいない。
月は今日も見えない。

 

 

 

こんな道楽の人はゐる。

またあした。

 

 

 

 

 

 

 

 

2010。10。2

十月一日(旧暦:八月二十四日)
月の出 午後十一時過
月の入 午後一時頃



  
たをやかな神の杯秋薔薇

 


勤め先の書店の本店にて『第三回薔薇を愛でる会』があるので

初日の昨日覗きに行った。
本店のかなり広い植え込みは薔薇が大好きなスタッフの手で

手入れされていて、毎回彼女から薔薇のことを教わる。
「カップ咲き」という言葉も以前ここで聞いた。

 

 

 

 

 

 

 

夜半、東の空の半月を見る。

 


 
 ぬばたまの夜を汲み上ぐる月の杯

 


神の酒宴はまだ続いているらしい。

またあした。

 

 

 

 

 

 

 

 

2010。10。3

十月二日(旧暦:八月二十五日)
月の出 −
月の入 午後一時半過



  
月の舟砂糖の鳥の眼のつぶら

 

 

シュガークラフトの体験をさせてもらった。
娘は娘のひよこ、わたしはわたしのひよこが

それぞれの手の中から生まれた。
ちょっと「のり」が足りなくて

二羽とも首がとれちゃったのはナイショ。
「食べられるけれど飾っておいてくださいね」ということだったのに、

誰かはぱくっと食べちゃったのもナイショ。

またあした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2010。10。4

十月三日(旧暦:八月二十六日)
月の出 午前零時半頃
月の入 午後二時過



  
灯を落す最終電車降り月


  
夜習や月てふ文字のやせつぽち

 

 

終電に乗ったことがある。

終電で帰った人を駅へ迎えに行ったことも。
自宅の最寄駅は街から遠い終点の駅。
雨ならば尚暗い、昔ながらの夜。

またあした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2010。10。5

十月四日(旧暦:八月二十七日)
月の出 午前一時半
月の入 午後三時過


ちょっと調べ物をしていて遅くなった。
このまま月を待つか、眠ってしまうか。



  
月上るまどろむ海馬くすぐつて



山の向こうにいただろうか、痩せた月。

またあした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2010。10。6

十月五日(旧暦:八月二十八日)
月の出 午前二時半過
月の入 午後三時半過


「生命の存在しそうな星」というものは夜空でピカピカしている星のどれかの脇に
ひっそりあるのだろうか。

 


 
深秋や二十光年てふ隙間


朝月の懸かりそこねし翌檜


 

 

またあした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2010。10。7

十月六日(旧暦:八月二十九日)
月の出 午前四時前
月の入 午後四時半前



昨夜から中学生の娘と二人、天気が気になっていた。
月が無いので曇っているやら晴れているやら・・・・星が見えるから今は晴れ。
朝、娘と窓から顔を突き出して「晴れたね、もう行ったね。」と。
小学六年生は本日早朝修学旅行に出発。



めつむりてあしたをけふにする秋夜


有明や修学旅行の女子のこゑ



楽しんできてね。

またあした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2010。10。8

十月七日(旧暦:八月晦日)
月の出 午前五時過
月の入 午後五時前



  
天金の子規の全集星月夜


  
身ほとりの話ほろほろ栗おこは


  
すいつちよんひとりは徒歩で帰りけり


  
頻波の夜半の草原晦日月 

 

 

夕刻からの句会の帰りに

「星がとってもよく見えるところをしらない?」

と問われ、胸を張って我が家のあたりをおすすめした。

いつまでも月や星がきれいにみえますように。
そんな場所がたくさんありますように。

 

 

 

 

 

 


  >゜))))彡

 


今日は新月、よべの月は今年はこれでおしまい。
(約半月後の「後の月」におじゃまするかもしれませんが)
例年通り近日中にHP『かのんくら』に写真やおはなし入りでアップします。
よかったらそちらもご覧ください。(出来上がり次第連絡させていただきます。)
一ヶ月のおつきあい、ありがとうございました。

 

 

坂石佳音 拝

 

 

 

 

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

2010。10。21

十月二十日(旧暦:九月十三日)
月の出 午後三時半過
月の入 午前三時半前


 


今月の句会で「くりくり賞」をいただいた。
届いたのは栗一キロぐらい。(と書いてあった)
よしこちゃんが甘く煮て、ひでこがパイにした。
そしてご近所のさっちゃんちへお届け。

 



姥月の虫養ひの小皿かな


栗名月おなじ名前の女の子


 

 

 

 

 


楽し美味し。
後の月はあいにくの雨だったけれど。



掌に隠るる硯十三夜



では、また来年。

 

 

 

 

Photo / 句: 坂石佳音

2010

 

 

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