神降る島

 

まいまいクラブ吟行

 

 

 

 

 

2007.7.29SUN

 

 

>゜))))彡

 

 

もともとは海だった、島だったという。

 

 

そのかみは神降る島の緑かな 

 

 

まいまいクラブ ケータイ写真俳句の第三回吟行が決まった。

第一回の東京は少々遠くて、第二回の浜松にようやく日帰り参加。

(わたしの行動の限界は『日帰りできる場所』なので。)

次は近畿か、と思ったら、なんと倉敷。

どうしようか・・・と考えたが、かろうじて日帰りエリアに

入っている(ことにした)ので参加申し込みをした。

この夏は息子は高校生になり高校球児として出場の県大会の開会式や

試合を母として観るなんて一生に最大三回しかできないので、参加。

娘のバレエスクールの父兄会の役員の年でもあり、発表会が8月5日と

いうことで、なんだかんだと忙しい七月後半だ。(いつもだがいつにも増して)

とりあえず、できることをどどっと片付けて、朝7時前の電車に乗った。

 

 

 

 

 

 

天気予報は「ところにより雷雨」。

まあ、ところによらないだろうというわけで傘は日傘。

大阪まで出るのはいつものことで、荷物もいつもと変わらない。

しかし、鶴橋駅で購入した乗車券と特急券の大きさが

手の中で「ちょっと遠くへ行くんだね」と言っている。

 

 

 

改札機切符二枚を吐く薄暑

 

 

 

乗車券と特急券を握ってホームへ。

夏休みの帰省か旅行かといった列に続いて新幹線に乗り込んだ。

前の席の父子はロッドケースらしきものを持っている。

小学生の小さな人も父親にのものに負けない大きな荷物を

ごろごろひっぱって乗り込み、嬉しそうにキョロキョロ。

 

 

 

麦藁帽掛かる新幹線の壁

 

 

 

 

 

 

一時間ほど新幹線の匂いを楽しんで、岡山に到着。

在来線に乗り換えて倉敷までは20分弱。

 

 

倉敷駅に降り立つと、そこは夏の日差しで、『倉敷美観地区こちら』の

矢印に従って歩くと、いくらも行かないうちに汗が流れてきた。

会場は倉敷河畔からそれた『阿智神社』。知らない場所を訪ねるのは

ちょっと心細くて、でもかなりわくわくする。

もちろん時間がたっぷりあるからわくわくできるわけで、今回も

地図を見て「あっちかな」と目星をつけつつ寄り道。

 

 

 

 

 

 

 

でもいいかげんに会場に入らなくては・・・と思い、神社への道を

曲がれば、どんと百段以上ありそうな石段が見えた。

そして、・・・芭蕉とか句碑の文字。

こちら倉敷には『芭蕉堂友の会』があるとのこと。

(メンバーの皆様は今回写真俳句初体験でのご参加。)

 

 

 

 

 

 

もちろん階段だけではなく、左手に坂道も見えたが、

石段があればのぼってみたい。

石段にも脇の木にも蝉の抜け殻がいっぱい。

 

 

 

空蝉を三つ四つ拾ひみな捨てて

 

 

 

 

 

 

入口前でまいまい新年会でお会いしたMさまとお嬢さんに遭遇。

受付にも中にも何度かお会いしたまいまいクラブのスタッフの方の顔。

会場にはケータイ写真俳句の参加者のSさま、Kさま、KUさまも。

こんにちは、お久しぶりですね、お元気でしたかとご挨拶。

そして、選者の大高翔氏、今回の特別選者の坪内稔典氏が揃い、

挨拶や説明の後早速吟行に出発。

 

 

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まいまいクラブ HP

 

 

『今回の句会場の阿智神社 HP』

 

 

『毎日新聞移動支局WEB』

 

 

 

阿智神社は十年に一度の『御砂持祭』の準備中。

 

 

木彫りの芭蕉像と水琴窟

 

「あついですねぇ・・・」

 

 

倉敷川は前日の市民100人の清掃(倉敷移動支局のイベントのひとつ)のおかげで美しい。

 

 

 

☆ 

 

 

 

声涼し倉敷川畔漂へば

 

 

 

 

大原美術館の庭の睡蓮

 

 

 

 

 

 

千年の鎮守の杜の緑かな

 

 

 

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例によって、投句は携帯電話からメールで送る。

昼食の前に投句を済ませること!と念押しされていて、

昼食を目の前におあずけ。

デジタルカメラから写真を送る人は先に昼食を済ませて

会場へ急げ急げ!!!

 

 

14時、会場に帰着し、今回の特別選者坪内稔典氏のおはなしを拝聴。

芭蕉の句を例に出し、聴衆と対話しながら、「ヒトを俳句が作り上げる、

言葉が自己を作り上げてくれる」といったことを話しておられた。

 

 

 

芭蕉像の前に投句箱有り

 

 

恒例の毎日新聞社写真部伊藤俊文氏の写真ワンポイントアドバイスも終え

大高氏と「写真はわからん」の坪内氏、伊藤氏の感想を伺いつつ

ケータイ写真俳句の披講。

「句はええけど、写真はどうやろ?」「写真があったほうがええのか?」

と、坪内氏の意見がバシバシと飛ぶ。

 

ひと通り披講の後、三賞発表。

今回銀賞をいただいた。

 

 

 

 

ネンテン先生曰く、「写真、ぐちゃぐちゃすぎとちがう?」

はい、ぐちゃぐちゃです♪

 

 

☆ 

投句を帰宅後加工

 

投句を帰宅後加工

 

 

 

 

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表彰と記念撮影を終え、解散。

また、あの長―い石段を下って倉敷川畔へ。

 

 

 

 

 

 

予定より早く終ったので、みやげ物屋を覗く人もあり、まっすぐ帰る人も。

わたしはMさまと珈琲をいただくことにした。

 

 

 

 

 

ほっと一息ついた途端なんだなんだの轟音。

天気予報があたり、『ところにより』の雷雨がやってきた。

雨の勢いからして通り雨だから・・・としばし歓談。

雷さまがほどほどに遠のいたところで店を出て、駅へ。

そして、来た道をカタタンカタタンと帰った。

倉敷駅を列車が出るとすぐに、窓の外に稲妻。

 

 

 

大白雨神降る島をあとにして

かへるなとかみなりさまにいはれけり  

 

 

 

いえいえ、帰ります。お土産持って。

でもまた来ます、みなさまに「娘さんは?」と聞かれたので、

今度はひでこも一緒かな。

これからカメラをこっそり特訓して・・・とおっしゃられた、

「写真はわからん」の方は

撮って撮って撮っていらっしゃるかなあ。

 

 

 

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写真/文/句:坂石佳音

☆は携帯電話写真。

 

 

 

メールはここにゃ