かのんのキョロキョロ日記

 

増殖する俳句歳時記十周年記念会

2006年7月15日 13時より

東京都千代田区 『 学士会館

 

 

 

>゜))))彡

 

 

晴れている。きっぱり晴れている。

今日は東京へ行く日、『増殖する俳句歳時記十周年記念会』に行く日。

二年前の八周年記念会の折は台風もやってきて出掛けは雨模様。それが

東に向かうほどに雲が切れ晴れ間が見え、会場は見事な晴れでした。

今日は出発から晴れ車窓をキョロキョロと眺めつつ東へ。

ああ、ほんとうにいい天気。

 

 

 

 

白南風や神撰田に鳥の降る

 

 

 

『増殖する俳句歳時記』(以下『増俳』)を見るようになったのは

五年前、俳句を始め、インターネットを始めた頃。

そして『増俳』のリンク先の『つぶやく堂』におじゃまするようになり、

つぶやく堂のマスターのやんま氏のお膝元で今も毎日やりたい放題。

今日は『増俳』の清水哲男氏にはもちろん、その『つぶやく堂』の皆さま、

そして八周年の会でお会いした皆さま、今回始めてお会いするお名前だけ

存じ上げている皆さまにお会いできる日です。

 

三重県伊賀発の私は近鉄で名古屋へ、そこから幾人かと合流して新幹線に

乗る予定でした。しかし、三連休の初日ということもあってか、指定席は

満席。そこで自由席の三人掛けの窓際に落ち着いたところ、小さな女の子と

お母さんが隣に来ました。

子供は窓が好き。(私も好きだけど(^^ゞ)というわけで、席を交代し、

しばしおしゃべり。

いま四歳、お兄ちゃんがお父さんとお出かけなので今日はお母さんと二人の

お出かけで、リュックの中は折り紙と色鉛筆と塗り絵。名古屋から品川までの

長い時間、ずっと退屈することなく遊んでいました。

 

 

 しんかんせん

 

 

冷房車二十四色のうさぎの絵    

 

トンネルのたびふりかへる夏帽子

 

 

わやわやと夏手袋の打つメール  

 

 

品川で母子と別れて、十二号車の句友らと連絡をとろうと思ったのですが

・・・・・・歩いちゃえ。

二号車から歩け歩け、指定席を、煙で真っ白な喫煙車を、ふかふかの足元の

グリーン車をすたすた歩いて前へ、前へ。

まもなく東京というところで十二号車に到着、無事合流。

 

東京駅からはタクシーで会場まで。

 

 

 

  

 

 

 

 

早めについたのでお茶でも・・・とカフェを覗けば、ああ、懐かしい

みなさまのお顔がたくさん。そして勝手に喋って席を決める客に

お店の人は大忙し。

 

 

 

 チョコレートタルトとカフェオレ

 

 

 

 

ほどほどの「おひさしぶりです」の挨拶を重ねて、会場へ。

まずは受付の浴衣美人、Tシャツ美人とご挨拶。名札と栞をいただいて中へ。

丸テーブルが並び、席は自由?と見回したらあちらこちらで、

笑顔、笑顔、笑顔。

 

 

 

 

 

 

 

開会の挨拶、発起人代表の挨拶、清水哲男氏の挨拶は

どれもやわらかでなめらか。

乾杯の後はまた「おひさしぶりです」「はじめまして」の嵐です。

 

 

 

 クイズの解答用紙

土肥あき子氏・清水哲男氏  

 

 

 

蛍句会の結果発表で騒ぎ、増俳クイズ(清水哲男氏の好きな花は?

所属していた野球チームは?等の三択)で頭をひねり、その合間に歓談。

(プログラムにも三つも〜歓談〜と書かれていました。)

三度目の歓談のあと、清水氏より今後の増俳の方向のことが少々。

(これはWeb上での発表と同じ内容でした。)

そして、八周年同様清水氏による詩の朗読がありました。

「ここンとこ、こればっかりで・・・天麩羅詩人とか言われて・・」

など仰りながら、あのお声ではじまったのは、

 

 

ひとりぐらし

 

バスに乗ったら

天麩羅の匂いがした

バスを降りて図書館に入ったら

天麩羅の匂いがした

さっき総菜屋で買った私の天麩羅

もう長いあいだ天麩羅食ってないんだから

抱いて歩いている

天麩羅は懐かしいよ

天麩羅は寂しいような匂いがするね

すみません

その匂い 何とかなりませんか

切なくなるんですよ その匂い

黄燐のようで・・・・・・

ごもっとも

昔飼っていた痩せた猫が

話しかけてきた

いっしょに食ったっけね 天麩羅

あとで いっしょにまた食おう

醤油差しはきみが倒して割れちゃったけど

乾いた心に醤油は毒だ

そのまんまの匂いでいいやね

火鉢でちょっと焙ってさ

ほどよく焦げ目がついたところで

いっしょに食おう

そしてね

天麩羅の匂いがしみついたまんまで

きみといっしょに眠るんだ

明日の朝も天麩羅の匂いで目が覚めるんだ

豪勢ですねえ

痩せた猫が轟くような声を出す

ビニール袋の天麩羅がまた少し匂う

さて

落葉に降られて帰るとするか

天麩羅抱いて

黄燐の匂いといっしょにね。

(『黄燐と投げ縄』書肆山田より)

 

 

 

 

>゜))))彡

 

 

そのあとに二次会、そしてつぶやく堂の皆さまと三次会ののち、

私は八周年の折と同様句友のお宅に一泊。朝っぱらからトマトとスイカなんか

食べて、ゆるゆると谷中の猫を見ながら商店街を歩いていたら総菜屋。

 

「あ、てんぷら」

 

と二人顔を見合わせ、またとことこと歩き、彼女は句会へ、

私は伊賀に帰りましたとさ。

 

新しい『増殖する俳句歳時記』お名前はまだ決まっていないようですが、

この立秋の八月八日に再びお会いできるそうです。

新しい選者を加えてまた十年の予定。

今日からまた、新しい増俳への嬉しいカウントダウンです。

 

 

ところで、 超雨男清水哲男氏ですが、八周年も今回も超晴れ女集団に

押されてイベントは晴れ。

しかし、今回、宴の最中にイッテンニワカニカキクモリ、ピカ!!ゴロゴロ

どどどーっと大雨。

そして私の帰路、

 

 

三つ目の驟雨新幹線西へ  

 

 

今、煙草買いに出はったんやろか、負けたはりまへんなぁ、清水はん。

十年、たのんまっせ、また勝負しましょう、十年後。

十年たたんでも、何回でもええのよ、と西の晴れ女たちは思うのでした。

 

 

 

鶴を折る手許涼しき雨夜かな

 

 

 

 

  

 

 

 

 

写真/文/句:坂石佳音

 

 

 

 

 

>゜))))彡 選句結果 >゜))))彡

 

 

 

 

http://www003.upp.so-net.ne.jp/ni-nin/zouhai11th.html

 

 

天  蛍やこんなに生きて人見知り      坂石佳音

 

地  蛍待つ誰れも小声になつてをり     浅見優子

 

人  もうひとつ蛍飛んだらキスします    中寺 正 

(投句:93 選句:88名)

 

 

  天の賞品(革製のブックカバー)

海苔子(旧:徳子)さまの哲男賞賞品

賞品はボールペン。海苔子さまお手製の海苔のような上着と一緒に。

 

                         以上

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<< おまけ >>

 

あちこちで記念写真、あちこちでいきなり写真(^^ゞ

四人が四人とも腕組みしておしゃべりしてたのだーれだ?

つぶやく堂紅天狗フォトです。

 

 

 

 

   七月の腕組みをする四人かな    紅天狗

 

 

四人輪(?)になって、みな腕組みしておしゃべり。

おもしろーいっと撮りに行ったらみなさん組んでた腕をはずしちゃったので

(--;)」としたら「しかたないなー」っともう一度組んでいただきました。

 

でもね・・・・・

 

ほら(^^ゞ

 

 

 

 

 七月のをとこやつぱり腕を組む   紅天狗

 

                          失礼しましたー!!! …(( ( (ヽ(;^^)/ 逃げろ〜