大阪 中之島

糸瓜苗吟行

 

 

 

 

2006.5.9

 

 

 

 

>゜))))彡

 

 

どうして糸瓜苗?

毎月第二火曜夜の超結社句会の名前が『糸瓜俳句会』。

その句会の前の有志によるミニ吟行だから「苗」というのは

何でも勝手にやる佳音さんが勝手に付けた名前。

 

 

 

雲が切れて青空の見える、なかなかのお天気になりました。

 

 

 

大阪市役所夏の雲流る流る  佳音

 

 

 

 

 

今日は薔薇を見て牡丹を見て・・・ の予定。

 

 

大川を隔て虚実のばらぼたん  草太

 

 

薔薇は本物の花、でも、牡丹は東洋陶磁美術館の特別展示、
もちろん陶磁器の絵柄です。

 

 

 

 

 

川向こうには以前の薔薇園散策の折に行った『北浜レトロ』が見えています。

 


  
つる薔薇や川の向かふにティールーム  佳音

 

 

 

 

あらあら、これは?

 

 

黄薔薇紅薔薇しもた屋の蛍光灯  佳音

 

 

 

 

 

 

仕舞屋かどうかはこちらかはわからないのでした。でもビルの間で頑張っている。
向かいの大きなビルには窓掃除を頑張る人。

 

 

 

 

 

 

 

頭のてっぺんから深呼吸したい初夏の青。

 

 

 

 

薔薇というとこういう形のものを思いますが、

 

 

 

この日はこんな薔薇がたくさん咲いていました。花は一重です。これって、ほんまにバラ?

 

 

これほどに花いっぱいにつるのばら  草太

 

 

 

 

一重ばかりかと思えば、ぎっしりふかふかしたものも。どれにも皆名札。
 


  
白薔薇あたしシフォンと申します  和香女

 

 

 

 

 

「見ないで・・」と顔を隠す恥ずかしがり屋さん

 

 

 

 

堂々と胸を張り、顔をあげ、

初夏の青空に挨拶をする白。

 

 

 

 

 

 

 

たくさんの仲良しさんと咲いている白、

 

 

 

 

どこまで続くのかと花をたどれば、

 

 

 

香と光の迷路に迷い込んだような、小さな虫たち。

 


  
金亀子花に捕われ動めけり  和香女

 

 

 

 

 

 

 

まだこれからたくさんの花の迷宮の扉がそっと開く気配の

中之島バラ園をあとにして、東洋陶磁美術館へ。
 

 


  
ばらの園ばらの径経てぼたん館   草太

 

 

 

 

 

 

宋朝も李朝もぼうたん馥郁と  草太

 

仄かなる婦女俑の媚夏めけり  和香女

 

 

 

若楓和香女ちよつぴり叱らるゝ  佳音&和香女

 

 

 

何故叱られたのかはナイショ。

 

 

婦女俑の鳥待つ右手マリア月   佳音

 

薫風や白磁の写真胸に抱く   草太

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今夜の句会の賞品にポストカードも調達しました。
次はどちらへ?

 

 

 

 

 

タクシーに乗って、今日二つ目の目的の釜飯をいただくことになっている福島へ。

もう一人そこで合流の約束です。

 

 

 

 

 

『お花見トリオ』だった吟行メンバーはもう一人加わり、『釜飯カルテット』に昇格。

このあとの句会、眠くなりそうやなぁ・・・なんて言いつつ、 

いただきます。  

 

「大将、私の釜飯、半分だけお土産にお握りにしてもいいかなぁ?」

 
  
真見ちやんにおにぎりひとつ夏の月   佳音

 

 

ラップとアルミホイルと店主の笑顔が出てきました。

ええ店や。

 

 

 

 

ええ天気やったし、ええ吟行やった。
さあ、次はどこ行く?

 

 

 

 

何、見よか、みんなで。

 

 

 

 

 

糸瓜苗吟行 大阪・中之島

 

 

 

>゜))))彡   おまけ  >゜))))彡

 

 

その日、釜飯カルテット・佳音携帯電話に送られてきた二枚の写真。

 

 

いただきます  

 

  ごちそうさま

 

 

夜の句会のメンバーのお一人のその日の夕餉
・・・のようです。
たーんといただいた?おいしかった? ね♪

 

 

 

小満やB型の飼ふ腹の虫  佳音

 

 

 

写真/文/句:坂石佳音