かのんのキョロキョロ日記

 

またまた伊賀上野

 

2005.10.22

 

 

 

 

     ついこの前「暑い・・・」と騒いだ伊賀上野へ、そのほんの一ヶ月の後に

また来ようとは・・・いえいえ、知っておりました。

大阪の新聞屋さんの句会(糸瓜俳句会という名前です)にてご一緒している

Wさまはここしばらく私的にとても忙しく句会にもいらっしゃれなかったほど。

   キョロキョロ日記ではおなじみのMさまと私はWさまの『おつかれさまでした会』

をしようと密かに目論んでおりました。

    

「やっぱり吟行よね、えれがんとにびゅーてぃふるに。」

 

    というわけで、女三人で伊賀上野。Wさまは伊賀はかなり久しぶりとか。

    朝早くからお出ましいただき、伊賀神戸の駅で我が家の大きな車に乗り換えて出発!!

 

    まずは霧が出ているけれど、青山高原の風車を見に行きました。Wさまは『風車』と

    聞いたイメージよりオランダの風車をなんとなく思っていらしたようで、寒々とした霧の中

    ぬっと立つ風力発電の風車に大びっくり。

 

 

             派手な上着は佳音支給。

 

 

          がうがうと霧轟かせ大風車 

 

    

    大きいのです。本当に大きいのです。青空にこれがそそり立つさまは恐ろしいほど。

    そしてそれが何基もある。

 

三人興奮しながら車は急坂をぐねぐね下り、いよいよ伊賀上野へ。

お腹もほどほどにすいてきたのでまずはお昼ご飯をいただくべく『わかや』へ向いました。

(豆腐田楽のお店です。)

店内は豆腐に塗られた味噌の焼ける甘くこうばしい熱気がいっぱい。

 

 

 

 

皆、ご飯を少なめに入れてくださいね、とお願いしたのですが、お腹がいっぱいに

なってしまいました。

 

 

   

 

 

大きなお腹をかかえて、崇廣堂へ。

 

   

 

 

  くさびらの色無き声をこぼしをり

 

 

先日は扇風機のおいてあった講堂も今日は寒々としています。

しかし、気持ちいい・・・・Mさまおもわずお昼寝体制、私もご一緒しました。

広ーい、そして天井が高ーい。

 

 

 

 

 

     深秋や崇廣堂に大竈

 

 

 

 

      

 

 

 

車に乗って市営の駐車場まで、そこからはまた歩け歩け。

だんじり会館への道を歩いているとこんなものを発見。

 

 

 

 

干されているのは「ひのな」です。(お漬物になります)

10月は上野天神のお祭りの月。折しも明日、明後日とまさにその日で、

本当はお祭りの日にご案内できたらよかったかなぁ・・・と後悔。

しかし、お祭りの日ではこんなにのんびりは歩けません。

上野天神のお祭りは珍しい鬼行列があるそうです。私はまだ見たことが無く、

今年も見ることが出来ないので、必ず来年こそ・・・・

だんじり会館のみやげもの売り場にてこんなの発見。

糸瓜俳句会の皆さまへのお土産に激写。

 

 

 

 

 

 

さて、伊賀に来たならやはり芭蕉生家は外せない。てくてくと三人芭蕉生家まで。

上野の町にはあちこちに投句箱があります。芭蕉生家もこんな具合です。

 

 

 

 

『今、あなたは漂泊の詩人』と書かれています。

 

「今日のこれって、吟行やった?」

「んー、別に詠んでもいいですよ。」

「そうそう、なんてったってひょーはくのしじん!!!」

 

というわけで、静かになった三人。

 

 

   

 

 

私はあまりに頻繁に通う(?)ので、受付の方がさすがに顔を覚えてくださって、

ちょっとおしゃべり。

帰りには紅花をわけていただきました。

 

 

 

 

農人町の軒下の短冊を読みながら天神さんにたどり着く頃にはちょっと休憩したい

脚と喉とお腹。明日のお祭りの準備のだんじり蔵や、おばけ屋敷の設営風景を

眺めつつお茶をいただける場所を物色。

春にMさまと桜のケーキをいただいたお店(『麦の穂』)へ。

 

 

 

  祭りの準備でだんじり蔵が開いていました。

 

 

 

暗い写真ですがお化け屋敷準備中。

 

 

 

 

 

どのケーキもいいお顔。

 

 

 

日は暮れてきたけれど、もうお別れするのはちょっと惜しい・・・というわけで

お引止めして、もうひとつ寄り道。

だって、喋り足りないないもの!!

 

上野市街から車で10分ほど走った住宅地、ゆめが丘の『熊』は、いつも前を

通るだけで入ったことの無かったお店です。

はたしてどんなお店?

 

 

 

 

 

こんなお店!!!

今日は楽しかったね、と三人座り込んでおしゃべり・・・つまりはいつもの

ペースで『Wさまおつかれさまでしたのうえのひょーはくのしじんの会』は

暮れたのでした。

 

 

 

 

 

 

>゜))))彡 ☆ >゜))))彡

 

 

 

青山町は始発駅、必ず座れます。だから、そこからお帰り下さいと送る車中、

突然思い立って「帰る前にもうちょっとだけ時間を下さい」とお連れしたのは

私の家からちょっと坂を登ったあたり。

どうしてそこなのかと申しますと・・・・。

 

「車から出てください・・・ライト消します・・・・。」

 

「うっわーーーーーーーーー♪」

 

この場所は街灯どころか明りがまったく無く、ちょっと(ちょっと?)山の中なので

町の灯もあまり影響が無い。Mさまの声が夜空に響きます。 そう、青山町は

星がとてもきれいなのです。もちろん広い日本もっと星の美しいところはきっと

たくさんありますが、私は私のいつも見ている星たちをWさまやMさまに見て

いただきたかった。

ああ、晴れていてよかった。

 

 

さてさて、句会お世話役のMさまはぬかりなくいつかの糸瓜俳句会伊賀上野吟行の

下見もきっちりこなして会場もチェックして・・・・

というわけで、そのうち伊賀上野吟行があると思いますよ、糸瓜の皆さま。

   その折は何度歩いてもどうも不案内な佳音もご案内(?)申し上げますね。

 

 

 

    秋包むセルロイド欲し汝おもへば 

 

 

 

   Wさま、来年は観月薪能にご一緒したいですね。Mさまも♪

   かのんのキョロキョロ日記、またまた伊賀上野編でした。

   

 

 

                 2005.10.22  Photo / 文 / 句: 坂石佳音

 



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