かのんのキョロキョロ日記

 

立てば芍薬座れば牡丹

 

2005.5.10  晴れたのできまぐれ

 

 

 

 

本日お出かけ、でも約束までちょっと時間がある・・・・ええい、寄り道!!!

と電車を降りたのはこの駅。

 

とりどりの帽子の上の夏燕

 

駅には幾人かの行楽客、しかし平日ということもあり、鶯の声の響き渡るのどかさでした。

さて、てくてく歩く。

本日歩くつもりではなかったので・・・という足もとですが、まあ、なんとかなるでしょう。

 

 

 

階段おりて、てくてくキョロキョロ、脇道はいつも魅力的。

 

 

 

 

 

案内板が見えてきました、行こうと思っている長谷寺へは左ですね、その先は?

 

 

「あかい橋を渡ってな・・・」

 

 

川を越え、水路のある道を通りみやげもの屋をのぞきながら長谷寺へ、長谷寺へ。

 

 

 

日盛りや肉屋の犬の大き口

 

 

駅から川まで下って下って、下ったら上るのね、とゆるゆる上って、長谷寺の

仁王門に着きました。

 

 

ところがここからまた階段を上る上る。本堂までの登廊の両脇は花の終わった・・・

はて?牡丹?芍薬?あれは石楠花。

 

 

 

花の御寺の別名を持つ長谷寺、今は「ちょっとひとやすみ」のように

人も花も少なく、しかしそのおかげで空の蒼と山の緑にまみれて歩くことが

出来ました。楓のプロペラも見ることが出来ました。

 

 

 

オオデマリ、コデマリ、つつじの花盛り。

今はどんどん葉を広げている淡い緑の紫陽花の葉の上に蝸牛。

 

 

          ぱりぱりとででむしの黙剥がしけり

 

 

 

近くに水が無いので、

 

 

           掌をかへせば裏へかたつむり

 

 

とはならず。ごめん、と紫陽花の根元へ。

ちらほらとすれ違ったり、出会う皆様それぞれのんびりと笑顔。

だってこんなによいお天気。

 

 

 

 

夏蝶や押しつ押されつ長谷の磴

 

 

杖をつく人、手をつなぐ人。やわらかにおしゃべりしながら歩いて行きます。

 

 

 

 

容貌魁偉たかんなのなのあたり

 

 

たくさん歩いたのでひとやすみ。

 

 

 

 

  

 

 そして次の予定へ。

 

 

////////////////////////////////////////////

 

 

本日の私の最終目的は大阪梅田で句会でした。ビルの11階から見る夕暮れは素敵。

 

 

 

 

今日は卯月三日。

 

 

        夏三日月たちまち夜となりにけり

 

 

席題を考えていると時間がどんどんこぼれていきます。

句会の会場私の背後にはこんな花がありました。

 

 

 

 

        芍薬のふりむくごとの明かきかな

 

 

立てば芍薬、草のあなたはそう、芍薬ですね。

来年もう一度行こうかな、牡丹の咲く頃に、長谷寺へ。

 

 

              2005.5.10  Photo / 文 / 句: 坂石佳音




                       メールはここにゃ