かのんのキョロキョロ日記
『ポルトガルギター&クラシックギター』
音の名匠展
※
2004年2月16日
私の句友の息子さんは、日本では数少ないポルトガルギターの奏者。
(以下編集長と。彼は『音楽学のはなし』というメールマガジンを発行して
いましたので。このメールマガジンは現在お休み中です。)
彼とクラシックギターの相方氏のユニット
『Esquina do Som』 (月本一史&水谷和大)
(エスキーナ・ド・ソン、音の曲がり角という意味のポルトガル語だそうです。)
が、大阪上本町の百貨店に来るというので、出かけました。
毎年恒例となった上本町近鉄百貨店『音の名匠展』はいろいろな楽器を紹介、
販売したり、ミニコンサートがあったりと楽しい催しなのです。
そのミニコンサートに彼らが出演したのでした。
クラシックギターって? これですね。
ではポルトガルギターは? はい、これ。
クラシックギターの弦は6本、ポルトガルギターの弦は12本です。
でもこれはクラシックギターの1本分のところに2本の弦が張ってあるというイメージで、
どんな弾き心地、聴き心地かというと・・・こればかりは音を聴いてくださいとしか
ご説明申し上げられません。
ある夏の終わり、私は句友であるところの編集長の母上と二人、高原の青空の下
ポルトガルギターなるものの音色を初めて耳にしたのでした。
なんてステキ。
そして今回はデュエット、ああ、楽しみ♪
開演時刻ぎりぎりに百貨店に飛び込み、すぐに始まった演奏は、ソロの時とは
まるで異なったものでした。
どちらかといえば鋭角な音のポルトガルギター。(比較の問題です)
その隣でさりげなく力強くやわらかく高く低く、波のように在る
クラシックギターの音色。
眼を閉じれば、おおらかな音の海からガラスの舟の夢がやってきそうです。
ポルトガルの音楽であるファド(の説明は後ほど紹介の彼らのHPに)は
このふたつのギターの前に歌手が立つのだとか。
この歌手は女性だ男性だという決まりは無く、かの国では老若男女皆朗々と
歌うのだそうで、次はぜひ、「お歌」もきいてみたいなぁ。
そして、今回の演目の中には『イ長調のファド』『夜想曲』などの他に、日本の
『浜辺の歌』もありました。
皆の(私の?)よく知っている曲もどんどん取り入れていただくとますます嬉しいと
思うワガママな私です。
朧夜の髪に梳きこむイ長調
春江や舫ひはかなし月の舟
手のひらの星より出づる音譜かな
鳥帰る大き幸ひ生ふを見て
音譜あふれて春動く日和かな
嬉しいことに、なんとこの日の朝早く、編集長に姪御さんが誕生。
ご出産の折、バックには彼らの曲が流れていたそうです。
お二人曰く、『安産と子守に最適』とのCD、購入して帰りました。
出産の予定は無いけれど、ま、いいか。クスクス・・
本当はCD付きポルトガルギターの教則本も魅力的だったなー。
なにを隠そうわたしはギターが好き。
(なにを隠そう・・隠してないない、先ほどの写真のクラシックギターは可哀想な
ほったらかしにされている私のギターです。)
だから、またきっときっと透明でやわらかな音譜たちを浴びに行きますね、お二人さま。
※
Esquina do SomのHP
http://www011.upp.so-net.ne.jp/Esquina/
かのんのキョロキョロ日記でした。
今回、※のお写真はjpaletteさまよりご提供いただきました。