かのんのキョロキョロ日記

2003.10.13(月:体育の日)

『阪神タイガース優勝記念句会』

−あそびすぎだとおもいます(byぎ)−

 

むかしむかし、めったに優勝しない野球チームが優勝して、大喜びのファンはこぞって水垢離を

したのだそうな。

ところが、その時道頓堀に忘れられた人形のたたりか、はたまた竜神様のおいかりか、それから18年、

そのチームの勝利はまっこと稀だったそうな。

ところが、異常気象の今年、竜神様も忙しいとみえて、その呪いが面倒くそうなって・・・

 

「阪神タイガースがリーグ優勝したら、大阪でぱーっと!!!」

 

おめでとう、阪神タイガース、ありがとう句会ができますよー!っと、野球のわからない女は竜神様に

感謝しましたとさ。

めでたしめでたし。

 

 

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<< 阪神タイガース優勝記念句会 >>


◆開催日時・内容
  2003年10月13日(体育の日)
  ◇ 句会 
      10月13日 午後1時より4時(会場は5時まで使用可)
      タイリンビルAAホール 3番館 5F (看板:「祝・阪神優勝句会」)
     ※ ぎふう・かのん他、『淀屋橋あたりでうどんでも食い隊』が13時以前に
       会場に到着、スタンバイの予定です。
  ◇ 二次会
      同、午後5時半時より
      CHINOISE Le Jardin(ル・ジャルダン)

       三次会

      六然

 

◆参加者

       当日参加者

ぎふう・かよ・顎オッサン・正・こう・かつこ・tsuko・南部権之助・りん・かのん

   ◇  欠席投句による参加

      白馬・三毛・徳子・やんま・まっちー・清水哲男・蘇生

 

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「スイートポテトとチョコレートだったら、どちらがお好みでしょうか?
  何かおやつを・・・と思っています。
    まったくちがうものにするかもしれませんが、ないしょね♪」

 

 

 

「スイートポテトもチョコレートも両方好きでっせ。どないしはる?」

 

 

甘くも?あやしげな会話、この似非関西人アズマオトコは誰だ!! と始まった、

『阪神タイガース優勝記念句会』(以下「虎句会」)キョロキョロ日記です。

 

さて、何を作ろうか、チョコレートは生チョコタイプ、マドレーヌはレモンではなくてカボスを入れてみよう。

もうひとつの句会を翌々日に控え、そちらにも差し入れしようとなんと25個のマドレーヌとチョコレート

1パックを持って大阪に着いたかのんは、某新聞社で荷物を減らすと地下街を急いだのでした。

 

   地下の灯も見たしと雑木紅葉かな   佳音

 

句会は13時からです。現在10時30分。ぎふうさま、こうさまの飛行機が大阪に着いた時刻です。

電話連絡により、梅田の紀伊国屋書店まで来ていただくことになったのですが、なぜかモノレールが蛍池で

二人を降ろすのを忘れ、千里中央まで行ってしまったので、結局地下鉄御堂筋本町駅集合。

先に待ち合わせしていたりんさまとふたりで地下鉄に向かいました。

本町2番出口、改札の向こうに笑顔、

「早く着きすぎちゃったよ」

顎オッサンさまです。

10人参加の句会、かよさまと権之助さま(句会も少し遅れるとの事)以外は皆昼食も一緒にということに

なっていました。

待つことしばし、かつこさま、tsukoさま、正さま、あれれ?かよさま、そしてモノレールにら致された

ぎふうさま、こうさまがそろえば出発。

 

肩書きの要らぬ挨拶爽やかに   かつこ(虎句会句)

 

やっほー、とご挨拶、初めて会うかたも、二度目三度目のかたも、お名前だけがあればいい今日。

こんにちは、よろしくおねがいしますと笑顔です。

挨拶が済めばいざ出発、『淀屋橋あたりでうどんでも食い隊』は最初は5名ほどだったのが、気がつけば

9名になっている♪

本日も(も、というのは前回大阪で観梅吟行を催した際も道案内をしていただきました)ご案内いただくのは

正さまです。さあ、ついていきましょう、どこまでも!!

 

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ん?もう着いたの?  『美々卯 本町店』

大きなテーブルを二つあわせて、何にしましょうね、皆様。わたしとりんさまはひそかに「小町セット」なる

ものをいただこうと企んでいました。(海老の天麩羅・とろろそば・温かいおうどんのちょっとずつのセット)でも

このあとニ次回も三次会もある、というわけで、

 

   新蕎麦の文字を横目に食ふけつね   佳音

 

   秋暖簾たぬききつねのゐ並む卓     佳音

 

なんて騒がしい客だろうと思いました?美々卯のみなさま。その通りでした、ごめんなさい。

まったくさっきお会いしたばかりの面々とは思えない。

 

 これが小町セットだったりして。

 

              そしてたぬき  

 

アズマオトコぎふうさま、大阪の「たぬき」の発音は上達しましたでしょうか。

美々卯から歩いて数分で、タイリンビルAAホール3番館に到着。

 

 

看板を確認してGO!

エレベーター前にも『祝、阪神優勝句会』の貼り紙、それをご覧になられた他の階をご利用のかたが、

「句会やて、五七五っちゅうやっちゃな、ふーん、阪神優勝の・・・」

とおしゃべりされていましたが、よもやすれちがった私たちだとは思っていらっしゃるまい。

阪神タイガースのハッピを着て、メガホン持って句会をしなくてはいけなかったですね。

12時半、予約時刻には少々早かったのですが、カギが開いていたので、早速準備。

机は四角に並べていただいています。

さあ、どこに誰が座る?いやだとおっしゃるぎふうさまを強引に「ししょう」(平仮名だからいいでせう?

ぎふうさま)と呼ばせていただいて、かのんもお手伝いにお隣へ。

 

  口数の少なきふたり秋の昼   佳音

 

そこから卓を囲むように一同着席。

13時の投句とのぎふうさまの宣言により、コンビニに飲み物を買いに行く者、ちょっと離れた席で

句を詠む者、もう短冊を使っている者・・・句会のはじまりです。

結局、兼題「阪神タイガース優勝関連もしくは虎」を含んだ一句と当季雑詠四句までとなりました。

(一人五句まで)

かのんがお預かりしてきた欠席投句は皆で手分けして短冊に記し、投句です。

 

 

 おやつ、どうぞ 

 

 

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『阪神タイガース優勝記念句会』

 

◆準備
用紙類   短  冊  : 自分の句を書きます
      清記用紙  : 短冊に書かれた句を書き写す紙です。
       
    以上、句会担当者が準備いたします。
    筆記用具・ノート等、選んだ句を書き記すための紙は各自準備。

 

あら、かつこさま、素敵なノートですね♪

この日のために購入の俳人必携(?)ジャポニカ学習帳の漢字練習帳だそうです。

 

 アトムの消しゴム、バザールでござーるのバナナの筆入れ、名札。

 

     進行
1. 出席者は自分の作品を短冊に書いて提出します。無記名です。
2. 欠席投句の作品も手分けして同じように短冊に書きます。(名前は書かないこと)

持参の句をさらさら書く、うーんうーんと詠む、何にしても投句締め切りは13時です。

できましたかー?

 

3. 集まった短冊をばらして出席者数に分け、全員で清記用紙に写します。
   

今回は一人8句もしくは9句の清記でした。それが9枚。

それぞれが句を短冊から書き写したらその中から好きな句を選び(もしくは全句写して)

右回りに清記用紙を回していきます。

 

清記をまわしていたら、権之助さまが登場。さあ、この猫のような虎(なのよ!かつこさまの

ノートのお写真に一緒に写っていましたでしょう?)の名札をつけて、座りましょうね権之助さま。

 

清記がまわりながらもお喋りが続く虎句会。

一周まわってぎふうさまの「選句完了しましたねー」の一言に、「えー、まだよー」と、

声が上がりました。だって78句もある中から5句だなんて、むずかしい。それに西の者は、

はんなりおっとりですねん。(ほんまか?)

 

5.全員の選が終わりましたら、各自のノートから選句発表をします。

ぎふうさまより順番にメモを眺めつつ選を発表です。発表された句を清記していた人は戻ってきた

清記用紙に選者の名前を記し、「はい!」と声をあげるのですが、これがなかなか。

厳しいぎふう師匠の愛ある「○番、返事が無いですよ!!」に、たじたじ。

作者は名前をいえないので、むむむむむーと静かな時です。


6.全員の選句発表が終わりましたら、清記用紙を進行役が回収して選の数を集計。 
  天、地、人となった作品をあらためて発表します。

 

今回は得点の多い句を順に天地人としたところ、天(六点句)2句、地(四点句)1句

人(三点句)3句となりました。天地人の句を発表して拍手♪

そして、清記用紙の一番得点の入った句から選者を指名して句評をしていただきます。

選者以外でご意見のある方もここで発言。意見が出尽くしたら作者の発表です。

「ほう、」「うんうん」「えっ?!」「げげっ」「ゔ」「が・・」

と色々な声があがります。その作品が欠席投句の場合はこの名乗りがありませんので、
その時は欠席投句をお預かりしてきた担当者の方から作者名を発表させていただきました。
どんな反応って?それは・・・・

 

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◆虎句会結果報告

 

天:六点句 地:四点句 人:三点句 数字:点数 ☆:無点句 と表記します。

グレーの文字は欠席投句者の後日選です

<こう> 

天 考へのすゑ蓑虫となりにけり (選者:ぎふう・かのん・りん・かよ・tsuko

・かつこ)

○自ら考えた末のあの姿と納得

○布団をかぶって「ミノムシ」になった感覚と

言い切りの妙

○心が決まったからそうなったのか、決まって

いないからなのだろうか

○「考へのすゑ」と「なりにけり」決まっている!

『徳子選:地』『白馬選』

地 鶏頭を心に宿す暗し暗し   (選者:かのん・権之助・顎オッサン・かつこ)

○鶏頭は暗い花のイメージなのに「暗し暗し」

と軽々

○鶏頭はぱっと明るい花のイメージ、重複するこ

とで暗いといいつつなんだか暗くない

○鶏頭の花と心にむすびつくところにひかれた

○「暗し暗し」が気になる、おもしろくて不思議

1 葡萄食うからだの熟れてきたりけり (選者:ぎふう)

○こうくんだとおもった

               『白馬選』『やんま選』

☆ 秋草に切りたる指や星乾く    ○秋草という言葉がいいなあ

☆ 月下歩く荒野の虎とならむため  ○虎は群れるものではないから、荒野の虎、いい

ですね・月と虎、もう一句ありましたね。

 

<まっちー> 

天 晩学の母の歳時記秋燈下   (選者:ぎふう・かよ・正・tsuko・顎オッサン

かつこ)

○こういう句はとってしまう、うまい

○俳句らしい、即きすぎかな・・と思わない

ことも無いがやはりうまい

○母親の人となりを思わせる、季語がいい

○本当にいい句、即きすぎだとか何とか言う

以前の問題

○絵が見えてくる写真のような句

『土肥あき子(三毛)選:地』子育てが終ってからの、多くの女性がそう

するように、ほんの少しの自由時間を母は俳句に向けたのだ。

晩学という言葉が、母の丁寧で実直な書込みまで連想させる。

1 はじけ咲き葉を忘れたり曼珠沙華(選者:かつこ)

○花としては決して好きではないが、その花を

とてもよく表現している、「葉を忘れたり」

なるほど

☆ 阪神の優勝今宵寝待月      ○寝待月だったかなぁ

(作者名公表後)まっちーさまだから間違って

いないでしょう(あっています:かのん)

☆ 瓶ビールぽっぽーんとうまし虎快勝 ○「ど、どう読むんだ??」

○「ぽっぽーんですよ、ぽっぽーん、美味い!!」

☆ 代議士の誰のためなる赤い羽根   ○川柳の世界

 

tsuko> 

人 秋の夜の空耳犬の耳ぴくり   (選者:りん・正・こう)

○犬、ときたのがおもしろい

○犬の耳のぴくりによって無音をうまく

あらわしている

○人の耳には聞こえない音を聞く犬を配して

おもしろい

1 蓮の実とぶや実(げ)に辛口の批評 (選者:かのん)

○蓮の実とぶという飄々とした感じの季語の

下にげに辛口と、まったく逆をもってきた

おもしろさ、「気にしてないもーん」という

風情。

1 稲妻や糊ききすぎし枕カバー  (選者:顎オッサン)

INADUMA・NORI読み下すと句として

いいなあと。実景?(そうです昨夜です:t)

☆ 爽やかに事を運びぬ虎句会    ○「挨拶だねー、しかし、爽やかって言う

季語はさぁ、」

○「むずかしいですねぇ」

☆ がちゃがちゃ鳴いてにはか虎ファン星野ファン  ○がちゃがちゃって何だっけ?

○くつわむしです。

 

<かのん> 

人 林檎受くねじれの位置の運命線  (選者:りん・権之助・顎オッサン)

○思わず手を見てしまった、気になった句

○落ちてきたか誰かが渡した林檎、ねじれの

位置という言葉に運命線、色々な考えが

降ってくる、好き

○ねじれの位置と運命線の関係を問いたい

(ねじれのいちは二線の間隔は同じでしかし

平行ではない位置にあることをいいます。

両手で上下にはさんで受け取ったら感じ:かの)

1 白露や終の棲家の曲がり釘  (選者:権之助)

                  ○老後を詠んだ句、秋にあう

○暗いなあ、さびしいなあ、悲しいなあ

○「これがまあ終の・・」というのがあったね

☆ 秋の水ぬくり五千三百人     ○ぬくりってなに?

(感覚だけの擬音です:かの)

☆ 鬼の子やをみなご空をこふばかり ○???

(メスは羽化しないから飛べません:かの)

☆ あをの星落ちてこぬかと月うさぎ ○青い星、地球ね。

○朝の星かと

 

<かつこ> 

人 勝ちましてんまた勝ちましてん新酒酌む (選者:ぎふう・正・tsuko)

○「勝ちましてん」が気に入った!

○リズムよし、大阪弁の感じが楽しい

○新酒酌む・・が今ひとつかと

『土肥あき子(三毛)選:人』虎句優勝関係の句のなかで、ひときわ嬉しさが

伝わる句。「あー、こんなに幸せでよいのでしょうか、ねぇ、あなた」

そんな弾む胸の内が聞こえてくるような心楽しい句になった。

『徳子選:天』

☆ 星飛んで虎の眼(まなこ)の爛々と

☆ 再会の浪速に秋の雨あがる    ○本日挨拶句ですね

☆ 天高し地広し猛虎突進す

☆ 肩書きの要らぬ挨拶爽やかに   ○「やはり爽やかにはさぁ・・・」

○「むずかしいですのよ」

(今日の地下鉄の改札前の挨拶って、

「かのんです」「かつこです」って、

なんて簡単にきもちよいのだろうって:かつ)

○なるほど。

 

<かよ> 

2 秋刀魚焼く乳房のしこり確かめつ (選者:tsuko・こう)

○心にかかった句。前向きさが見える

○一人の女性が見えました

○これは秋刀魚でなきゃいかんな

○そう、七輪で座り込んでいると腕が胸に

あたるのですよ

(そこまでいわんといてー:かよ)

○うーん、ガスでもいいと思う

1 鰯雲「甲子園に負けたんや」  (選者:りん)

○鰯雲見上げて、ぽつり。

「阪神に負けたんやない、甲子園に負けたんや」

○かぎかっこねー、いる?

☆ 夢ひとつ日付記されて星流る   ○これはかなえたい夢?

(ひとつかなった夢に日付をいれること

ができた:かよ)

☆ 満月や電光ニュース虎流る    ○大阪丸ビルのことかなーと思いつつ、

でも流るが、なー・・・

(虎以外で推敲してみます:かよ)

☆ 新蕎麦の相席達者にすすりけり       

 

<正> 

2 燈火親し三角定規に丸い穴    (選者:tsuko・顎オッサン)

○不思議な形の句、絵が見えて好きです

○秋の夜の子供の遊び心の再確認の妙

○言われてみてよくみれば、いい句だなあ・・

1 ささやかな優勝セール秋うらら  (選者:こう)

○まちの靴屋さんとかのセールだなぁと

○まちは「街」ではなく「町」ですね

(大々的ではないセールです:正)

☆ 草の花流行の犬と野良犬と    ○流行の犬って、チワワ?と野良犬?

○草の花はいいなあ

○流行を「はやり」と平仮名は?

☆ 虎の尾を踏みし巨人の秋思かな       

           『白馬選』

☆ ママチャリの子の頬染まる爽やかに ○「だから爽やかは・・」

○「むずかしいんですってば」

 

<りん> 

1 迷宮は銀木犀の香る中    (選者:権之助)

○なんで銀木犀に迷宮なのか問いたくて。

ミステリアス

○香り、迷宮と即きすぎかと、でもいい句

(金木犀よりも甘い銀木犀の香りが頭の中に

しみこんで混迷する感じが迷宮かと:り)

『土肥あき子(三毛)選:地』銀木犀の濃厚な薫り。迷宮のなかで漂う

薫りは、銀木犀でなければならないのだ、という頑な気持ちが湧いてくる。

1 無花果を好むや吾も女なり  (選者:権之助)

○無花果と女の関連、作者に問いたい

(無花果が好きという人に男の人がいない

気がする:り)

○無花果という漢字表記に惹かれる、いい句

『土肥あき子(三毛)選:人』無花果は皮を剥き、切り分けて食べるより、

果肉に顔を埋めるような形で食べる方が美味しいように思う。私は

うす甘く、ぷちぷちとした歯触りのあの果実を好むが、それは女だからだ、

と言い切られてしまうと、「そうなのか」と納得してしまうような悩ましい

背景が確かに無花果にはある。

     『寂仙選』

1 トラッキーにも生身あること知る夜長  (選者:かよ)

○気ぐるみにも中身

○トラッキーって?

(タイガースのマスコットです:り)

☆ 石榴裂け野道に我とカラスだけ  ○さびしいなあ

           『寂仙選』

☆ 秋深しおやすみの文字三往復   ○「これどういうこと?」

○「だから、例えば私(かのん)がぎふうさま

『おやすみ(はあと)』ってメールしたら、

それがまた『うん、おやすみ』ってかえって

きて・・・」

○「三往復?げー」

○「いいじゃないですかあ、私こんな句好き・・

それなら取れって?!」

『土肥あき子(三毛)選:人』愛しい人とのメールでのやりとりだろうか。

もう一回と思う気持ちが愛なのだろう。うらやましい(笑)。

 

<顎オッサン> 

1 山ぶだう恋の終わりに似て非ず (選者:かつこ)

○恋の終わりににていないのがどう山葡萄に

つながるのか、一粒づつ食べてなくなって

いく感じ?

1 我が胸の十九の君へ石榴落つ  (選者:かのん)

○作者は男性だと思う、そして君は女性

(いえいえ、君は男性、19歳の自分です:顎)

     『徳子選:人』『白馬選』『やんま選』

☆ 勝ち虎にけふは灯りぬ錦蔦    ○甲子園の蔦かな

(そうです:顎)

☆ 色鯉に桜紅葉のちりぬるを    ○いろはにほへとにかけた?

(はい、だから錦鯉じゃなくてIRO鯉:顎)

☆ 万国旗長るる日本林檎むく    ○なんだこれは?

○運動会でしょう (はい:顎)

 

<権之助> 

2 消え残るわだちの道や曼珠沙華 (選者:ぎふう・かよ)

○きっちりとして俳句の形が自然でいい

○わだちの道という言葉がいい、

できれば細いタイヤがいいな

              『寂仙選』

☆ 虎一頭野を駆け抜けて晴地球   ○晴地球という言葉がいい

(野に球で野球と・・:権)

○あそびすぎだと思います!

☆街の灯に暮れ急ぎゆく秋の暮れ   ○暮れ二つが・・・

(わざとそうしたのですが:権)

 

<白馬> 

1電車過ぎ踏み切り急ぐ夜学かな (選者:りん)  

○今まさに夜学生しているので

1 秋桜やひそかに座る橋のもと (選者:こう)

○「しゅうおう」と。秋思はこんなものかな

(のち、作者が判明して、明るくしゃべりながら

座るであろうとの意見あり)

☆ 地下鉄の増えし浪速に月の舟   ○「月の舟って?」

○「三日月のような舟の形の月です」

☆ 落銀杏雨は降らぬか御堂筋    ○欧陽菲菲?

☆ 虎吼えて小さき巨人天高し    ○巨人が小さくなってるのか・・・

 

<やんま> 

1 月見草こんな夜にはオウオウオ (選者:かよ)

○これは・・・月見草は野村監督?

(そうです:やんまメール)

○オウオウオ、ふざけすぎです!

1 きちきちや大河の中を流れゆく (選者:こう)

○中国の揚子江を思った

☆ 赤とんぼ戦の済みし甲子園    ○もう空っぽの甲子園ですね

☆ 赤い星野に鳴き狂えきりぎりす  ○これもしゃれ?

☆ 虎一人六甲おろし萩の駅     ○虎って、酔っ払いの虎でしょうか

○それが萩の咲く駅にひとり???

 

<清水哲男> 

1 かりがねのV字も高し甲子園 (選者:かのん)

○姿がきれい、戦を終えて空っぽの球場の

上空高く

1 ネジ巻けば秋思兆せりドラえもん(選者:正)

○子供のぜんまいのおもちゃのネジを巻いて

動き出す瞬間が秋思

○なぜドラえもん?

☆ 虎走る烈火の紅葉浴びながら   ○烈火の紅葉、まだ赤くないだろう

☆ 大阪に月は上りぬ集いたり    ○挨拶ですね、今夜の、かな。

☆ 末枯れて道行く人の背骨かな   ○なんだかさびしいなあ

 

<三毛> 

1 手文庫に小さき鍵穴秋の暮  (選者:正)

○手文庫という言葉を久々に聞いた、秋の暮に

あっている

○アンティークショップかなあと

○秋の暮ぇわからんなあ・・・誰?え゙

☆ 秋の蛇首尾よく穴に収まりし   ○秋の蛇と蛇穴に入るの重複では?・誰?ゔ

☆ 月光を溜めれば虎となりしかも  ○月に虎、狼男ではなく

     虎はアジアの森に孤独にいる感じだから

☆ 絶壁にこそコスモスの揺れどころ ○コスモスが絶壁というのは実景だろうか

 

<徳子> 

☆ 秋うらら野良猫歓喜の宙返り

☆ 優勝の胴上げ天へと敬老日    ○ああ、敬老の日だったのか

☆ 男郎花息子にしたい虎ナイン   ○これは徳子さん!!

○あたり!!

☆ 道頓堀風邪ひくさかいやめておき ○はははは

              『寂仙選』

☆ 10月やしんどい胴上げもうひとつ○もうひとつって、日本シリーズ?

○リーグ優勝のときに星野さんしんどいって

言うていたし

 

<蘇生> 

☆ 仙一や千載一遇トラ猛けて    ○せんにせんとかけたのかしら

○あそびすぎです

 

<ぎふう> 

☆ 無月なりわが掌の凹みとくと見る (無月、暗いね、みえないね、

はい、ぎふうでした:ぎ) 
『土肥あき子(三毛)選:天』てのひらの窪みにしっとりとした物語を感じる。

それぞれの人生が刻まれているてのひらだからこその、それぞれの物語。

無月の闇がやさしくてのひらを包む。

☆ 虎の眼をにらみかへすや新走   (まあまあいやはや誰?ぎふうです:ぎ)

☆ 夕刊を取りに出たまで後の月   ○夕刊の時間に月は出ますかねぇ?

○夕刊配るわけじゃないから、いつでも

いいわけで

((「り」がぬけていたので直して・・・)

そういうことよ:ぎ)

            『やんま選』

☆ 極月や六十歳のおでこなり    ○極月って?

○師走です・

○誰かな?

(ぎふう:ぎ)

            『やんま選』

☆ 草の絮音じめの撥に招かれて   ○音じめの撥って?

(歌舞伎の「ねじめのばちに・・・」ていう

感じが・・・わかんない?次行こう、:ぎ)

 

 

 

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さも順調に進行したかに見えた虎句会、しかし、「まだよぉ、ごめんなさーい」と選句をしている

ときにそれはやってきました。

 

「あのー、時間指定の宅配便なんですがー・・・」  

 

???かつこさま、ゴルフバッグ頼んだの?(ちゃうやろ、箱やんか)

あて先は『祝・阪神優勝句会』、あれれ、清水さまと三毛さまからだ!!!

もう選句どころではありません、「開封は後にしようか・・」「◎※△×ダメー!!!」

と封を切れば、中からはかわいいお花とお菓子、そしてカードにはメッセージが。

 

  

 

申し送れましたが、当日はなんと、あの超晴女のかよさまがいらっしゃるにもかかわらず雨でした。

投句だけで雨を降らせるなんて、さすが雨男さま・・・と話していたのですが、なるほど。

(ナニガナルホドヤネン?)

12時半に入室してから、4時間。楽しく和やかでにぎやかな会であったことを、ご報告申し上げます。

 

句会が終われば二次会だ。江坂に移動です、またまた正さまよろしく♪

そして、新大阪で先にお帰りになる顎オッサンさまとお別れでした。

また句会しましょうね、今度はご飯もいただきましょうね、顎オッサンさま。

 

   爽やかや鬼手仏心のデイパック   佳音

 

江坂の駅からは送迎バスがあります。歩いてもそこそこなのですが、荷物がありますし、せっかく有るのなら

使わなあかん。

たどりついたのは、アメニティ江坂の『CHINOISE Le Jardin(ル・ジャルダン)』

 

まずはビールです♪

静かにしていようとは思うのですが、やはりアルコールも入り、アルコールが入る前から楽しいのですから、

これが楽しくないわけが無い。

でも、召し上がったお料理はどんなお名前だったのか、聞いていましたか?みなさま。

 

洋ナシのコンポートとホタテ貝柱の前菜


生烏賊と和野菜のグラスサラダ仕立て、ピリ辛コチ醤ソース

さつま芋フカヒレクリームスープ (おこげ添え)

やわらか豚ロースソテーのさんざしソース、季節野菜添え

秋鮭の唐揚と茸の香味ソース

うなぎとシャキシャキきゅうりの、ガーリックチャーハン

気まぐれデザート盛合せ(右からライチソルベ・ザッハ・タピオカのココナツミルククリーム、

マンゴーのクリームチーズムース)

 

 

    

 

 

私はつい最近結社をぬけましたが、この日参加の皆様の中には結社に所属しておられるかたも多数。

(今回は超結社句会だったわけです)俳句への思いはつきることなく語られ・・・

この後、三次会の会場となった同じく江坂の『六然』にて、さらに熱く語られたのでした。

残念なことに東海のチベットに帰らなくてはならないかのんはこの楽しい輪を早々に辞したのですが。

 

   身に入むや白虎の弄ず後ろ髪   佳音

 

ぎふうさま、会場のご手配、句会の司会、おつかれさまでした、

かよさま・・・ごちそうさまでした、いつも思うのですが、かよさまがいらっしゃると

花が咲いたようです。

顎オッサンさまお写真ありがとうございます、次の日お仕事いかがでしたか?

正さま、最後まで案内役、助かりました、

三毛さま、清水さま、一同大感激でした、ありがとうございました

そして遠いところから来ていただいた皆々さま本当にありがとうございました。

「あんたがいちばん遠い」って?あいやー、そーかもしれないー・・・・

 

楽しかったですね、またきっと再会&パワーアップして句会をしましょう。

欠席投句の皆さま、次はいらしてくださいね♪

 

かのんのキョロキョロ日記 祝・阪神タイガース優勝句会編でした。

 

2003.10.17

 

 

写真:顎オッサン

  かのん

編集・句:かのん




                       メールはここにゃ