かのんのキョロキョロ日記

     

    2003.9.20(土)

     

    当店バケツお断り

     

     

     

     

     

    「りんちゃん、11時に京都に集合よ。」

    「はい、かあさま、10時に京都で待ち合わせですね。」

    「そのとおり♪」

     

    いきなり、女二人で始まった、京都バケツ会。

    ギオさまとりんさま、そして私、かのんの三人は、京都駅で集合の予定でした。

    しかし、やはり、母娘で先に作戦会議(?)よね♪ と、二人は一時間早く待ち合わせ。

    つまりは、早く会いたかったわけです。

    先日会ったばかりなので、まったく違和感無く、まことにお互い・・・

    「やっほー♪」

    と会った二人でした。

     

    木と紙の国の傘なり秋袷   佳音  (お見かけしただけです)

     

    人ごみを抜けて、喫茶店に向かい合って、さて、りんさまとギオさまはお互い初対面、

    どんな「大男」がやってくるのだろうか?と。

     

    「今日は普通サイズに化けていらっしゃるかしら?」

    「もうみえているけれど、大きすぎて足しか見えなくて気がつかないとか・・」

     

    と言いたい放題散々噂をしていたら、あっという間の一時間。

    携帯電話にメールを送信したら、ギオさまはもういらしていました。

    あらら、とお店を出ようとしたら、前方に見たことのあるでっかい後姿。

    ふりむけばりんさまにこり。あ、わかったみたい。

     

    ごあいさつはあったかなぁ??(ありました)

    しかし、いつもお話しているので、大丈夫かしら。よし出発!!と、まずは昼食の予約を

    入れたお店あたりまで行こうということに。道々、

     

     り「普通の大きさですね」

     ギ「大きいね」

     

    ん?ギオさまはりんさまのことを『テニスをする、ちょっぴり筋肉質の小さな女の子』と

    ご想像だったようで、いえいえ、りんさまはすらっとした美人でございます。

     

    三条あたりでお茶にしましょうということになりました。

    ところで、私はネット上では二人の母でございます。そしてギオさまりんさまは兄と妹。

    スターバックスでは母はいたわっていただきお席確保係、座っている間に兄妹二人が

    飲み物調達に。

     

     

     兄の鞄(?)

     

     

    ところが待っていると、入ってきたステキな片言美人が椅子を動かし始めたので、???と

    思ったら、

    彼女はひとりで、川を眺めながらのんびりしたいとのこと。

    そりゃあそうです、とお手伝い、二人でテーブルと椅子の大移動。

    ギオさまりんさまが戻ったときには終っていましたが、母はめいっぱい力仕事をして

    おりましたのでした、クスクス。

    そして、やってきたあっつーーーーい「牛乳半分の珈琲」を隣の席の彼女同様川を眺めながら

    いただいたのでした。

     

     

     

     

       錆び鮎の一筋の死や雨蕭蕭   佳音

     

     

    本日のお昼ご飯は鴨川沿いのお店で、りんさまのご紹介。ところがりんさまは自称方向音痴。

    「ええーっと、ええっと・・」と言いながら看板を探し歩いていると、ギオさまおすすめの

    お店の前を通過。(ここに後で入ろうとするのですが、本日貸切で残念)

    そのすぐ先の路地をつつっと入っていくと『豆水楼』です。

     

     

     

     

     

     

    六月から九月は納涼床でのお食事ができるようですが、本日雨天により中で。

    残念ながら赤い鯛を抱いたえびす様のビールは無く、でも瓶だからいいか、ひとまず

    乾杯のためにとグラスを持った兄と瓶を傾けかけた妹に母の「待った!!」

    「やっぱりこれよね(にやり)」

     

     

     

     

     

    大丈夫、ちゃんと洗ってアルコール消毒してきたから・・・とかわいそうに兄はコレで

    貴重な一杯目をいただく羽目になったのでした。おいしかった?クスクスクス

     

     

     

    お料理をはこんでくる間も遠慮なく、「ここのバケツをお借りすればよかった」とか「注文のときに

    『バケツ』とつけくわえなきゃいけない」とかバケツを中心に話が展開したので、お店の方々は

    さぞかしあきれていたことでしょう。

     

       細き箸遣ふひだり手新豆腐   佳音

      

    お料理写真、早く食べたくてあせって撮りました、だから斜めになっていますが、左から

    胡麻豆腐、湯葉、天ぷら(チーズをお豆腐ではさんで揚げたものもありました)、茶碗蒸し、

    おぼろ豆腐です。このあとに、焼き秋刀魚のほぐし身ののったお茶漬け、胡麻と豆乳の

    シャーベットもあったのですが・・・食べちゃった。(お写真はございません)

    おぼろ豆腐には小さなエビがのっていて、なぜかエビの駄目なにたもの兄妹、

    母のおぼろ豆腐にはエビが三尾のっていました。しかし、母も漬物は食べず。

    本当にうるさくてわがままな三人です。

    お店のかたがた、ごめんなさい。

     

     

     

      

     

     

    なにせ雨、さあ、どうしよう。

    前回たーんと歩いていただいたので、ギオさまは歩く靴。私も同じ、しかしりんさまは

    あら、おしゃれ。うむ、この雨、りんさまが降らせましたね!!

    なのに、傘を持っていないのはそのりんさまなのでした。

    屋根のあるところということで、かのん案により京都府立植物園へ。

    こんな雨の日に来る人もいないのか、いたってのんびりとした人そして草木、噴水も

    止まっていたのに(と見えた)突然水を吹き上げ始め、

     

    「今ごろ園内に指令がとびかっていて、あわてて開店休業モードから復帰させているのだ」

     

    と噂しながら園内散策。そんなことを考えているものだから、中途半端な紅葉や、ちょっとくたびれた蓮が

    怠けているかのように見えて、花や噴水に、

     

    「しっかりはたらきなさい!!」

    「誰もこないと思ったのに、かわいそうにねぇ・・・」

     

    と、こちらのほうが傍目に見れば変な一行という三人の言動でした。(いいの、楽しいから)

    本当に我々だけだった訳ではなく、ちらほらと観覧者はあるようで、でも、恋人かな?という二人連れを

    見ると、なんだかドキドキ。

    だって、かのんさんは京都府立植物園でデートした二人はお別れする・・・というジンクスを聞いたことが

    ありますから。

    今日は、いいの(ん?)

    いいやねえ、ま、いいか。クスクスクス

     

     

       秋霖の左京右京とおほひけり   佳音

     

     

    温室の中はギオさまの独壇場・・・かな、ん?、いえ、うふふ。

     

     ハートが天に昇るみたいでしょう?

     

     

      

     

     抜かなきゃいけないバオバブ

    これはなに? 

     

     

    知っているお花、知らないお花、植物の間を歩くのは気持ちがいい・・・

    結局、温室の観覧時間ギリギリまでいました。

    植物園を出て、三条に戻り、夕食には少し早いので、お互いに荷物もあり、おしゃべりも、

    というわけで、またお茶。(ギオさまは泡あり、今度はASAHI)やはり言葉遊びの三人組ですから、

    「じゅうななもじ」や「みそひともじ」の話をちらりほらりと。

    結論は、『自分が楽しいのがよろしい♪』だったように思うのですが、母の勝手な意見でしょうか?

    息子殿、娘殿。

     

       

     

    なんだか目の端にとまる『お好み焼き』の文字をはずせず、次は以前花さまが百花苑にておすすめ

    いただいた『鶴橋 風月』へ。

     

     

     

     

    なんだかおなかに色々入っている気がするので、焼きそば(大)とお好み焼きとひとつづつ注文して、

    ビール・・・ということになったのですが、ここでもあら大変、エビよ、みなさま。

    ここでもわがままを申しあげ、焼いていただくおにいさんに、

     

    「エビは一箇所にかためて入れてね。」

     

    と、お願いし、きっちり母が三尾いただきました。

    もうこれで、腰が曲がるまで生きること間違いなしです。

    ビールはこちらも赤い鯛には会えず。しかし阪神タイガース優勝ラベルビールでした。

     

     

     

     

    作戦通り(?)、本屋さんにも行きましたし、11時から20時までなんて充実した一日だった

    ことでしょう。(わたくしは、でございます。)

    タイムリミットなので、帰路に。

    ギオさまは別方向なので、ひとまずおわかれ。

    また、女二人となったのであります。

     

    「あれ?雨が・・・」

     

    あらら、てっきり歩く姿で来なかったりんさまのための雨かと思ったら、この雨は・・・。

    と納得の二人。

     

     

       雨あがる野分片手にをとこ去ぬ   佳音

     

     

    「実は緊張していたみたい・・・」初めて会う人には人見知りをするという(!)

    りんさまとゆらゆら帰っていたら、その台風ひとかかえ息子より母と妹へメール着信。

     

    「これからお風呂に入って帰ります」

     

    まあ、お風呂ぉ? 残念ねー、湯女ぐらいしてさしあげたのにぃ、ねー、ほんとー?

    ううん、うそー・・・・・二人でいると話は二乗、(二倍ではないのです、肩のあたりに

    数字の2)・・・・やはりしたたかなのは女二人だったかもしれません。

    でもこれに懲りずに、また遊んでくださいね、ギオさま。

     

    ああ、楽しかった♪

     

    かのんのキョロキョロ日記でした。

     

     

     


                2003.9.20.  Photo / 文 / 句: 坂石佳音




                         

                           メールはここにゃ