糸瓜俳句会 忘年句会  
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提灯のほのあかり踏む懐手

極月や手洗ひにある箸一膳


街騒の器用不器用燗の酒


年忘隅に布袋の笑ひをり 

冬座敷泣いてゐる子の膝頭

赤襟巻吉良の話の中途かな

冬三日月沈む街より列車出づ

駅ごとに減りゆく鞄夜半の冬


白息や町にいくつの常夜灯

 

 

年忘笑ふてばかりゐたりけり

 

2004.12.14 osaka

 


 



2004.Dec....Kanon