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産まれたよ

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 病院に着いたのは6時半。
「あ、来る前に電話しておくの、忘れたなぁ。」と今更思いつつドアホンを鳴らしました。
と、看護婦さんが一人。
「ちょっと、陣痛らしいんですけどぉ。」(断言できないところが情けない)
「間隔は?」「う〜ん、一応、10分ぐらいですかぁ。まだそんなに痛くはないんですけどぉ。
…あ?病院に来たら、雰囲気のせいなのか、痛みがそれらしくなってきたかな?」
「あ、きてるみたいやね。とにかく、先生呼びますね。」「はぁ。」

一緒に来た子供2人は、待合室のTVで「さくらちゃん」を見ながら、やたらハイになっている。
その間にあんたらのお母さんは、浣腸だの、例の痛い内診だの、大騒ぎなのよ。
挙げ句の果てに先生曰く、
「じゃ、お産に持っていっちゃいましょう。破膜しますからね〜。」
…げ?「お産にする」ことができるんだ?
前回は微弱陣痛でなかなか産まれなくて、あんなに苦労したのに。  

 そこからの展開はやっぱり早かったのでした。
陣痛室に行くまでに破水してしまったり
(お父さんはそれを見て、思わずおばあちゃんに電話していたらしい)、
その陣痛室でもベッドに横になるまでもなく、いよいよ「来そうな」気がして
隣の部屋の看護婦さんに「分娩台、行ってもいいですかっ!」と言うなりダッシュしたり。
台によじ登った時にはもう頭が出かかっていたし…。
ビックリした看護婦さん、「先生呼ぶから、もうちょっと待ってっ!!」
…って言われてもお腹が勝手に押し出してるんだからしょーがない。
そこに先生が大慌てでやってきて、亮は何とか無事に産まれたのでした。
……分娩台8分……あぶなかった〜。陣痛室のイスで産まなくて良かった…。

 先生が一言、「早かったね〜、スイミングに行って着替えて、さぁ泳ごうと思ったら
電話が鳴ったから、急いで帰ってきたんだけど。」
で〜〜っ!「す、すいませんっ…」

 おとうさんが勝ち誇ったように一言。「な、言うこと聞いて来てよかったやろ。」
…はい。しばらくは頭が上がりません。

 とにかく、2980グラム、亮は元気に生まれてきました。

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