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迷子でおおさわぎ
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…亮
4月も半ば、満開の桜のころ
家族で花見に行く途中、特価の卵を買いにスーパーに寄りました。
車に戻ろうとしたら、ダンナが見知らぬ子を抱いて立っていたのです。
「迷子らしいんやけど。車道の真ん中でうろうろしてたから…。」
近くの不動産屋さんのおねえさんが警察に電話してくれたけど、駐在さんは
本部に行って帰ってこないらしいのです。2歳ぐらい。自分の名前も言えない。
靴を履かずに、靴下はボロボロ。足から血がにじんでるし。
乗り捨ててあった手押し車にも名前はないし…泣かないだけましかなぁ。
よほど疲れたのか、抱っこされたまんま、
ダンナの肩に顔をくっつけて、すっかりねむねむモードの迷子ちゃんでした。
それから近所に聞き込みを始めて1時間。
前掛けの裏に名前が書いてあるのを花屋さんが見つけてくれて、
それが住宅地で1件しかない名前だったのがラッキーでした。
でも…この子が歩いてたところから1kmほどはある家でした。
まさかそんなところから歩いて? とは思ったのですが、だめでもともと。
とりあえず電話して訊いてみたら、幸運にも大当たりでした。
話では、その子は1歳8ヶ月。
兄弟で行方不明になっていたらしくて、4歳のお兄ちゃんの方は、なんと、
家から3km半はある、山の下の消防署に保護されていたのです…。
お父さん達は出かけていて、おじいちゃんとおばあちゃんが兄弟を見ていたとのこと。
じいちゃんばあちゃん、びっくりしたんだろうなぁ…。
出かける前から、家族でくたくたになった日曜日でした。
うちの野生児小僧の薫も、今やすっかり鉄砲玉。
かといって、家にずっと縛り付けて置くわけにもいかないし…。
亮が歩けるようになって、あの子達みたいに、
いきなり薫と2人で「スタンド・バイ・ミー」をやらかされるのも怖ろしい。
迷子の家を訪ね歩きながら、「明日は我が身やなぁ…」とつぶやいていた私達でした。
そんなこんなで桜も散りかけたある日、
とうとう亮が重たいからだをひっくりかえして寝返りをしました。
上の2人は、両手を上に上げて、要領よくコロンと寝返りしていたのに、
亮は下になった手にはお構いなしに、どっこいしょと返っていました。
う〜ん。どこまでも力技でやってしまうやつだなぁ…。
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